ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

国内出張続き

昨日は,午前中は10月末に予定しているCERN-KEK委員会という会合の準備のための打ち合わせ。午後は,一昨日に引き続いてJくんとD論の打ち合わせを延々と夕方になるまでやりました。相当密度が濃かったです。

今日は,午前中は文科省。午後は,シリコン検出器開発のミーティングに途中から参加し,今に至っています。そして,明日は,そのシリコン検出器のセンサー部分の打ち合わせのために浜松にある浜ホトで打ち合わせ。そして,土曜と日曜は,高エネルギー委員会やらなんやらで連日,東大まで行かなければなりません。

そんなわけで,今週は国内出張が続いています。加えて,しばらくCERNにいて戻ってきた週だったので,CERNから戻ってきた後にいつもそうであるように事務仕事が幾つかあり,落ち着かない週でした。先月は文科省ロードマップのヒアリングというビッグイベントがありこれまたずっとバタバタしていたので,長いこと慌ただしく生活していましたが,今週を乗り切ると,来週と再来週は少し落ち着けそうです。

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マンツーマン

今日は,Jくんとマンツーマンでかなりの時間D論に関する議論を重ねました。D論のiterationの2回目をやっているところで,どこをどう直すべきか,あるいは内容がはっきりと理解できないところがあるのでそれを聞いたり...まあ,論文添削の過程でよくあることなのですが,今日のように長時間熱い議論を続けることは稀です。私が学生から離れているためにちょこちょことアドバイスできないためで,集中指導をするためにJくんにKEKに来てもらうのは今回で2回目になります。

わかったつもりで1回目読んでいても,本人から詳しく話を聞いてみると,自分が考えていたのと違う方法でsystematicsを評価していることがわかったりして,やっぱり,複数回のiterationは重要です。相当長時間やったので途中気が遠くなりそうになりましたが,Jくんのほうが私から主に質問される立場なので,きっとより疲れたでしょう。でも,これを乗り越えないとD論になりませんから頑張るしかありませんし,Jくんはこれまでも飄々とこういう難関を乗り越えてきているので,きっとやってくれることでしょう。

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ニュートリノ振動の発見

ちょっと理由があってGriffithsの教科書を読んでいます。

今読んでいるのがニュートリノ振動のところなのですが,ニュートリノ振動の確証を得た最初の実験がSNOみたいな書き方になっていて,たぶん多くの日本人とは違う感覚だなぁと思いました。教科書でニュートリノ振動のことを説明している部分なので,歴史を遡り太陽ニュートリノ問題から入り,2001年のSuperKでもやっぱり太陽ニュートリノの欠損を確認し,重水を使ったSNOによりニュートリノ振動の確証を得た,という流れになるのは仕方がないのかもしれません。ただ,太陽ニュートリノ問題の解決という文脈ではそうかもしれませんが,説明の流れとしては,太陽ニュートリノ問題の節,振動の定式化の節,confirmationの節,となっています。太陽ニュートリノで問題提起をして定式化をやったあとに実験的な検証と来たら,SuperKの大気ニュートリノがいの一番だと思うのは日本人だけなんですかね。SuperKの大気ニュートリノはSNOの後ですし,分量的にもおまけのように感じました。

まあ,ノーベル賞も(Super)KとSNOで分け合っていますので,並列は当然ではあると思うのですが,でもやっぱり書き方としてはSNOを重んじている感が否めません。アメリカ人だとしたら標準的なのでしょうか,SNOはカナダですけど,やってる研究機関はほとんどアメリカですよね,きっと。

そんな細かいことは忘れると,やっぱり,SuperKは凄いと感じます。SNOは重水のあとに塩を入れましたがその後はどうなっているのでしょうか。ですが,SuperKは大気,太陽,そしてT2Kの検出器として今でも成果を出し続けています。そういう意味では,KamLANDも色々な成果を長年にわたって出し続けているの凄いです。日本人がニュートリノ好きで,私もその1人だからなのかもしれませんが,成果を並べてみると日本のニュートリノは世界を牽引していると感じてしまいます。

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気温差

ここジュネーブでは,先週は暑くて寝られない日が続きましたが,今週は火曜あたりから急に気温が下がり,昨日,今日は,20℃くらいしかない感じで,ジャケットが欲しいくらいです。先週の34℃が嘘のようです。ですが,昨日は雨でしたがそれ以外は天気がよく,非常に心地よい天気とも言えます。

今回のCERN滞在は最近の私にとっては長いものだったので,色々ありましたが,今日これから帰国します。せっかく,ジュネーブが心地よい天気になってきたのに,今度は蒸し暑い日本に戻らなければなりません。。梅雨で蒸してるのでしょうか。

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CERN Middle Term Plan (MTP) 2018-22

CERNでは,毎年6月の理事会で,翌年から先5年間の計画(MTP)を承認します。

昨日はその内容の説明をFabiolaが全スタッフに向けて約1時間行いました。ちょうどその時間帯は他のミーティングにも出ていたのですが,Fabiolaの話はウェブキャストされていたのでかなりの部分を聞くことができました。これからの計画や,さしあたって喫緊事項としてやらなければならないことが,きちんと整理されていて,非常にわかりやすく,勉強になりました。MTPそのものは分厚い冊子になっていますが,それを全部読むのは大変なので,非常にありがたいトークでした。

その内容をここで説明することはもちろんしませんが,一つだけ特に驚いたことを紹介します。

CERNもこのご時世ですから予算確保は大変です。 LHCが走っている上にHL-LHCおよびそれに付随したInjector建設費を使い始めますので,より一層これからは金回りが苦しくなります。にもかかわらず,CERNのfellow,ポスドクですね,は2016年はなんと750人もいるのですが,それを減らさないそうです。減らさないということも凄いし偉いですが,750人というのは驚きました。聞き間違えかと思いましたが,Indicoにスライドが後で載っていたので眺めてみるとやはり750人。凄いです。ポスドク制度については日本だと色々意見があるかもしれませんが,欧米ではアカデミックな世界に進まない人にとっても極めてよくあるキャリアパスで,実際上,博士課程の学生とともに現場で研究を進める原動力の中心がポスドクです。それが750人もいるですから,研究力が高いわけです。

もう一つ驚いたのは2005年は250人だったそうで,ここ10年で3倍にも増やしていることです。おそらくLHC関連が増えたのだと思いますが,その数500人。これまた驚きです。しかし,本当にそんなにいるのかなぁ。。

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