ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ムール貝

昨日は打ち合わせ密度の濃い1日でした。

午前中は日本シリコングループの定例会合と,ジュネーブ大の人との電話での打ち合わせ。午後は1対1での打ち合わせが3件+自分の学生との研究方針の相談。シリコン開発グループのcollaboration meetingは木曜まで終わったのですが,昨日は個別の打ち合わせの連続となり濃密でした。

そんなこともあって,金曜の晩でしたが珍しく外に出かけず,一人でCERNのレストランで晩飯を食べました。晩飯は昼の残りが出ることが多く,メニューの選択肢がなく辛いことが多いのですが,昨日はムール貝があったので助かりました。この辺のレストランではムール貝をバケツみたいなのに一杯入れて,それとフライドポテトだけをひたすら食べるというメニューがあります。(元々はベルギー料理?)欧米のステーキ屋で出てくるような牛肉があまり好きではないので,外国では肉メニューを避ける傾向がある私にとっては,このムール貝はオアシスで,外に出て食事をするときのお気に入りの一つです。そのムール貝が昨日の晩あったのは幸運でした。数日前の昼飯のメニューにもあったので,その残りっぽいですが,問題なく美味しくいただけました。

フォーとムール貝,この2つがホントにオアシスです。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

結果が全てでは寂しい

今,ウェブのニュースで,スケートの小平選手を支えた企業,というか病院なのですが,の記事を見ました。信州大卒業後進路に困っていた小平選手を職員として雇い,給料,生活費,競技用具の購入費などを負担したという美談が,ネット(私はこの言葉は使いませんが,敢えて原文表記)で話題になっているというニュースです。

その美談自体には何の異論もありません。多くのスポーツ選手,芸術家,そして私たちも,多かれ少なかれ,応援して支えてくれる人や企業,団体に支えられていますから,スポーツ選手を支えている企業にスポットが当たることは喜ばしいと思います。けど,結局,選手が結果を出さないと,選手を支えている人たちにスポットが当たることはありません。当たり前なんですが,結果を出さないと世間の注目が集まりませんから。

だけど,そういう世の中はなんだか寂しいです。結果が出ていても出ていなくても,選手を支える企業や裏方さんにスポットが当たる世界のほうが暮らしやすそうです。もちろん,先に書いたように,結果がないと注目を浴びないので仕方ないことなのですが,日の目を見ないスポンサーや,選手を支えようと頑張っている裏方さんがたーくさんいるんだろうなと思うと,私らしくもないことを考えてしまいました。。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

すり合わせ

今週はATLASアップグレード用シリコン検出器開発関連の大きな会合に参加しています。こういう打ち合わせに出るといっつも同じことを感じます。

昨日出た打ち合わせの一つにピクセル検出器のバレル部分の製造関連のものがありました。大きなプロジェクトなので,いくつものチームが役割を分担して設計,製造を行います。たとえば,センサーなどの配置いわゆるレイアウトは物理屋主導でシミュレーションをもとに物理の性能を最大化させようとします。一方で,実際の検出器の設計はエンジニアリングの世界で物理屋ではなくエンジニアが物質量を減らしつつ要求される冷却性能と強度を保つべくデザインを考えます。すると,エンジニアリング的には,つまり,実際には作れないものあるいは作るのが非常に難しいレイアウトをレイアウトグループが推薦してくることも多々あり,そうすると,両グループの主張の落とし所を探ることになり,これが非常に時間がかかります。

あるいは,エンジニアリング的な設計と一言で言っても,全部を一人あるいは一つのチームで設計するわけではないので,Aという部分を担当しているチームとBという部分を担当しているチームで意見が対立することもよくあります。昨日の例だと,バレル部分のケーブルを通すためには,エンドキャップ部分との境界を通さないとならないのですが,その間隔が1mmしか取れない。それを交渉したが今の所4.5mmしかまだ隙間がない。それじゃまだ足りないからさらに交渉が必要。みたいな話になっていました。

これらはあくまで一例で,一人ですべてをやれないプロジェクトでは多かれ少なかれ,同様の問題があるのではないかと思います。自動車の設計とかでも,きっと,色々なすり合わせがされているはずですよね。営業と設計。設計の中でも,エンジンを作る人とボディを設計する人,シャシーの設計とエンジン,などなど,無数のすり合わせを経て最終的な設計が決まるはずで,その調整作業をいかにスムーズに,違うチーム同士がいかに相手のチームのことを理解して歩み寄れるか,それによって良いものができるかどうかが決まるんだろうなぁ,と,ミーティングに出るたびに感じます。同時にその辺の意思疎通をうまくやれるかどうかがプロジェクトリーダーの腕の見せ所なんでしょうけど,実際に自分でやるの難しいなぁ,とこれまた日々感じています。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |

ちょっと久しぶりのCERN

昨日移動日でした。去年は8月から12月にかけて高い頻度でCERNに来ていましたが,今回は12月半ば以来ということで2ヶ月ぶり。たった2ヶ月空いただけなのですが,久しぶりと感じてしまうのが恐ろしいです。

去年の後半のように高い頻度で乗ると,飛行機の中の映画をほぼ見尽くしてしまうので,飛行機の中でほぼ眠れない私にとってはかなり退屈して辛い時間になります。パソコンを出して仕事をできればよいのですが,頚椎ヘルニアが酷くていつ手術しようかと思っている私にとっては,狭い機内でパソコンを出して作業するのは不可能です。ということで,飛行機の中では映画かテレビ番組をかなり見ています。今回は2ヶ月ぶりだったため,新作映画はほぼ入れ替わり,古いものも入れ替えがあり,機内で退屈と戦う必要がなかったのは助かりました。

話題飛んでしまいますが,冬季オリンピックが開幕したのですね。今回の開催期間はCERN出張とすっぽり重なるので,あまり見ることがなさそうです。いや,日本にいてもあまり見なかったかもしれませんけどね。ははは。

日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |

春の学校の申し込み受付開始

昨日の晩,永世幹事からhecforumにアナウンスがあったように,第8回高エネルギー物理春の学校の受付が始まりました。この記事を読んでいらっしゃる方の周りに,学生あるいはポスドクがいましたら,ぜひ参加をお勧めください。元気のある若手が集まり,非常に活発に意見を交わし,自分たちの実験以外をやってる同世代の人間と知り合う,良い機会になっています。場所はいつも通りびわ湖の湖畔。ここ数年は毎年同じ場所でやっています。日程は5月17から19日にかけての2泊3日です。

今回の講師は,理論が永田さん,測定器が三部さん。これら2つの基幹講義に加えてとピカルとして3つ。ATLASが奥村くん,Belle IIが後田くん,そして,ニュートリノが木河くん。意識したわけではありませんが,全体的に例年よりも講師の年齢が若くなっていますね。夜の部もエネルギッシュに対応してもらえそうです。

このスクールを始めた当初はノウハウもなかったので,毎回結構神経を遣い苦労していましたが,最近はノウハウが蓄積されてきた上に,永世幹事が現場を仕切るだけでなく設営から何かやってくれるので,もはやお客さん気分で遊びに行ってる感があります。今回も面白い講義と,若手同士の熱い議論が楽しみです。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
BACK| HOME |NEXT