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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

委員会とか

高エネルギー物理将来計画検討小委員会を終え,大阪に帰る途中です。

この委員会はその名の通り,この分野の将来計画,それも10年後に何をすべきか考えて答申を出すことを任務としています。最初の1年間くらいは,世界中で行われているプロジェクトの勉強会。それを踏まえ,この分野の人々で将来計画について議論してもらうための叩き台という意味の提言を数ヶ月前に出しました。議論の叩き台を出したわけですから,今度はその叩き台をもとに高エネルギーだけでなくその周辺分野の人々も議論に加わってもらうべく,タウンミーティングを企画しています。

このタウンミーティングは春の学会でその第1回を行う予定でしたが,その学会が中止になったために,代わりを6月25日に東大で行います。その後も,テーマを細分化したり,ターゲットとする周辺分野を絞ったミーティングを予定していて,今日の委員会ではそれらのミーティングをどのような形態で行い,どのように進めていくがが主な議論となりました。

ところで,将来計画を考える上で最も重要な指針を与えるのがLHCの結果です。これから行う一連のタウンミーティングを含め,秋の学会での企画まで議論したのですが,LHCの結果いかんでは内容の大幅修正もありうるわけで,というか,何かが見つかる見つからないに関わらず将来計画はLHCの結果に引きずられますから,LHCの結果には本当に多くの人が注意を払っています。

そのLHCですが,ここ数日はメインテナンスのために物理データの収集を行っていませんが,今年の運転再開後のLHCは非常に調子がいいです。Tevatronのルミノシティを超えたあとも順調にルミノシティが上がり,今までのところ最高で9x10^32近くに達しています。また,4月から5月初めにかけての約1ヶ月間で~250pb^-1のデータを収集。この分なら年内に1fb^-1を超えるのは確実。うまく行けば2fb^-1に到達しそうな勢いです。さすがにそれは無理かもしれませんが,2012年末までには最初聞いた時には楽観的過ぎないかと思えた5fb^-1も夢物語ではありません。というか,十分現実的ですね。

というわけで,何か見つかるとよいのですが,とりあえず早くヒッグスは何とかしたいですね。最近の議論では,Tevatonのリミットは理論計算が甘くて,本当は160GeV付近も排除できていないのではないか,なんていう話もあります。160GeV付近だったらLHCには十分感度ありますから,興味深い話です。

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