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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

反α

アメリカのブルックヘブン研究所という所で行われている(んですよね?)RHIC実験の一つ,STAR実験チームが反α線を発見したという記事を読みました。原子核物理に激しく疎く,素粒子に慣れ過ぎている私にとっては反粒子はあまりにも当たり前ですが,エネルギースケールをちょっと下げて原子核レベルにまで来ると,α線の反粒子(=反陽子2つと反中性子2つの束縛状態)ですら見つかっていなかったのですね。今さらながらに,この宇宙は物質優勢なんだなぁ,と変な感慨に浸ってしまいました。

ところで,原子核の世界ではα粒子のことを4He(4は上付き)と書くのは普通なんでしょうか。これだと,素人の私なんかはヘリウム原子と勘違いしてしまいます。しばらく前に,CERNで反水素原子の合成に成功したって話題になって凄いと思っていたのに,今回の記事を最初に別ソースで見た時は,反ヘリウム原子ができたのかと驚いてしまいました。

今回のような記事を目にして,反粒子が当たり前という視点を忘れると,やはりバリオン非対称(宇宙には反物質がほとんどなくて物質だらけということ)というのは,研究するに値する不思議な現象だと再認識します。レプトジェネシスがどーたらこーたらとか,暗黒物質の量がどーたらこーたらとか,宇宙論と絡めたこの辺の話はやはり面白いです。

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この記事のコメント

反ヘリウム発見と聞いて、私はBESSのような宇宙線実験のことを思い浮かべてしまったのですが、加速器実験だったのですね。宇宙からの反ヘリウムは色々な実験が探していて、有ると、反物質銀河的なものが存在することを強く示唆するので大発見なのですが。
加速器での反ヘリウム原子核は、きっと、色々な所で出来てるんじゃないでしょうか?見つけるのは難しいでしょうけど。エネルギーが高すぎるとかえってダメなのでしょうかね。

2011-04-26 Tue 18:58 | URL | 中村@Belle [ 編集]

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