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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ルミノシティ新記録

LHCは先月ちょこっと7TeVの物理データを収集し,その後は,ルミノシティを上げるためにバンチ数を増やすための調整。その調整が終わり,最近また物理データの収集を再開しました。ルミノシティは調子よく上がり,とうとう5x10^{32}cm^{-2}s^{-1}近くにまで到達したようです。CERNの所長からも世界記録達成というメールが流れました。あ,ハドロンコライダーでの世界記録です。電子・陽電子ではBファクトリーが遥か先を行ってますので。

まあ,つまり,陽子・反陽子コライダーのTevatronを抜いたということです。でも,Tevatronの場合は反陽子を作ってますから,同じハドロンコライダーとはいえ,直接比較するのは微妙な気もします。

でも,ルミノシティが上がるのはもちろん大歓迎。この分だと今年中にfb^{-1}オーダーのデータ量に到達しそうですし,2012年いっぱい走れば,ヒッグスについて何かいえるくらいのデータを貯めるというのが現実的になってきました。数日間走っただけで,去年1年分のデータ量を軽く超えています。

そうそう,ヒッグスといえば,ATLASからとんでもない内部情報が外に漏れました。オフィシャルな結果とはあまりに程遠く,最近取ったデータを素早く解析した結果をグループ内にゲリラ的に流したのですが,一切の検証のないその結果を誰かがブログだかtwitterに流し,その内容があっという間に世界中に広がりました。私たちの研究室のM1の学生までもがそのリーク内容を知っていて,インターネット上での情報の一人歩きの速さには改めて驚かされました。

ただ,内容を書くと私も情報をリークしたことになってしまうので書きませんが,そういうゲリラ的な発見を目指した解析があるのは健全で,最初から制限を与えることを目的とした解析よりは正常だなぁと思ってしまいます。怪しい結果を出すべく(?)ガンガン解析し,それを内部の多くの人の目によってチェック。解析が改善されていくというのが,本来あるべき姿だと思うのです。標準理論の呪縛にとらわれて,無いと決めて解析するのは不毛です。

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2011-04-23 Sat 14:17 | | [ 編集]

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