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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

Fermilabの放射線取り扱い安全講習テキストより

いやー、びっくりしました。何に驚いたかって…以下の文章を24日に書いたのですが、ブログに正しくアップロードされていませんでした。下書き状態でした。。。今さらな気もしますが、折角書いたものなのでアップロードしておきます。

########### 以下3月24日に書いた分 ######################

原発による放射線量の積分値の推測値というものを今日見つけました。

estimated integrated dose

出典はここ。 http://www.nsc.go.jp/info/110323_top_siryo.pdf
内閣府のサイトです。

新聞報道等では瞬間値が上がったとかいう情報しかありませんし、放射線関係の仕事をしている人の有志が環境モニターのデータなどをウェブで公開していますが、誰かそれを積分して、それを2次元プロット化してくれればいいのに、と思っていたところだったので、この図をとても興味深く見ました。まず注意しておいてもらいたいのは、1歳児の甲状腺へのヨウ素被曝等価線量ということ。それから、屋外に1日いるという普通ではありえない状況を仮定していること。これら2点について留意してこの図を見ないとなりません。素人なので全くの間違いかもしれませんが、放射線被曝に対して非常にセンシティブな乳幼児が対象ということと、一日中外にいるという仮定である点から、だいぶ保守的な見積もりだと考えられます。

それ以上は何を言っていいのか私にはよくわかりませんが、こういう情報が公開されるというのは望ましいです。これからも、どんどん情報公開して欲しいです。

さて、昨日の続きみたいになりますが、放射線被曝の危険性を考えるとき、他のリスクと比較しないとどれくらい危険なのか判断できません。そこで思い出したのが、Fermilab時代に受けた放射線取り扱いに関する安全講習。以下の2つの表は、そのテキストからの抜粋です。

loss of life  relative risk

左の表はかなり興味深いもので、こういう行動を取ると、一生のうちどれくらい寿命が縮むかというのを纏めています。年間100mrem(=1mSv)を70年間受け続けた場合(トータル70mSvと考えてよいのかは謎)が比較対象で、その放射線量で寿命が10日縮むそうです。ちなみにコーヒーを飲むと6日。車の運転は207日。酒を飲むのは365日。喫煙は2250日などとよくあるものがリストアップされ、最悪が独身男性でいること、3500日。ショッキングですね。ちなみに女性が結婚しない場合は1600日。Y教授いわく、女性の場合は結婚しないと寿命が延びるのではないかと、同意したくなるギャグを放っていましたが、女性も独身だとそれなりに寿命が縮むようです。

でもって右の表は、100万分の1の確率で死ぬ行為(定義は今ひとつよくわかりませんが、とにかく、同じくらいの危険度を並べているという意味です)を並べています。10mrem=100μSvの放射線被曝とタバコ1.4本が同じ。その他、面白いのが色々並んでいます。ニューヨークに2日間いること、車を40マイル運転すること、ジェット飛行機で2500マイル移動すること、などなどが同じ危険度を持っていることなのだそうです。どうでもいいですが、ピーナッツバターとカヌーが引き合いに出されているのはアメリカらしいですね。

変な表現かもしれませんが、人間生きている限り、常に生命の危険に晒されています。様々なリスクに囲まれて生活しているのですから、放射線はとにかく危険という固定観念を持つのではなく(大量に被曝すればそれはもちろん危険なのですが)、その危険度が日常生活に潜んでいるリスクに比べてどれくらい危険なのかを知っておくのは大切なことだと思って、上記の表を紹介しました。

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