ジュネーブでの collaboration meeting2011-03-04 Fri 18:20 今週は、ATLASグループのcollaboration meeting週間でした。なぜかATLASではcollaboration meetingのことを、なんちゃらWeekと呼びます。たとえば、今回のようなATLASワイドなときはATLAS Week、ミューオン検出器グループの集まりだったらMuon Weekというような具合です。 で、そのATLAS Weekが今回はCERNではなく、ジュネーブ市内の国連の近くの国際会議場で行われています。人が多過ぎるからということなのかもしれませんが、アクセスが不便です。いや、参加しないなら別にどこでやってても関係ありませんが、今日の午後は、Collaboration Boardと呼ばれる各研究機関の代表者が集まる一番つまらない…じゃなかった、一番重要なミーティングに私も参加しなければなりません(そうです、明日の解析ミーティングにも参加しますし、実は前々から今回の出張は予定されていました。というわけで、昨日の晩からCERNです。)。 そのCollaboration Boardというのは、どこの実験グループでもあるようなもので、実験グループ内の色々な決めごとを一応原理的には決める場所です。サブグループのリーダーを投票で決めたり、そのサブグループリーダー候補を選ぶための委員会人事など、まあ、本当に政治の世界です。Collaboration Boardは毎回ATLAS Week時にあるのですが、日々の時間的制約が厳しい私はあまりATLAS Weekにあわせて出張することができず、そのおかげで、このつまらないミーティングにあまり参加しなくてすんでいるのですが、今回は事故に遭いました。 いやだって、基本的にやることと言えば、複数の候補者の中から誰かを選び投票するという作業で、しかも、数100分の1の重みしかない投票だと思うと、やる気がわきません。いや、国政の選挙なんかと一緒で1票の重みが小さくてもちゃんと考えて投票することが大事だとはわかっているのですが、なにぶんにもcollaborationが大き過ぎるために民主主義過ぎるというか、議論する余地がないというか、(真に権力を握っている人たちで決められた)予定調和というか、今ひとつやる気のおきない政治の場です。というか、みんな政治家ではなく科学者なので基本的にはこの手の話が好きな人はいなくて、例外的に政治の好きな、かつ大きな研究機関の人の意見で動いているのかもしれません。 その会議の開始は12時。そこに行くには1時間近くかかりそうなので、サンドイッチでも買ってもうそろそろ出掛けます。 |
この記事のコメント |
コメントの投稿 |
この記事のトラックバック |
| HOME | |