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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

研究室に人が溢れる

昨日は、重要な物理解析のミーティングが、日本時間の夜遅くにありました。ヨーロッパ、日本、そしてアメリカから参加者がいますので、そういう時間設定になってしまいます。ま、それは、よくあることで仕方ないのですが、議論は私たちのグループにとって有利に進まず、いえ、私が進めることができず、解析を実際に行っている博士課程の学生への負担が少し大きくなってしまったかもしれません。いずれはやらなければならないことだったのですが、タイムスケールに関して予想よりも厳しくしてしまいました。解析の状況からしてある程度予想はしていたことなのですが、やっぱりか、という感じで、ちと無念でした。

100%言い訳なのですが、外国人との議論・交渉で思ったようにコトを進められなかったときは、自分の語学力のなさに脱力してしまいます。後になって、あー言っておけばよかった、こう言えばもっと有利に話を進められた…と、日本人同士の会議の後には感じることの無い自戒の念で一杯になってしまいます。日本人同士の議論でも少しは反省しろよ、というツッコミもあるかもしれませんが、私の場合、本当に英語での議論の後に特有の感覚です。いえ、もしかすると、多くの日本人に共通の悔しさなのかもしれませんが、ロジックで負けたとは思えないだけに、悔しさが長引きます。

そんなストレスフルなミーティングでしたが、一夜明けた今日は、研究室の雰囲気が良くて心が和みました。

修論の提出期限が今月末。私たちの研究室には博士論文を書いている学生はいませんが、いたとしたら、今が提出の時期。そして学部4年生の卒業研究も佳境。ということで、いつになく(?)大勢の学生で研究室がにぎわっていました。それだけでも私にとってはいい雰囲気なのですが、さらに、当然のこととはいえ、締め切りに追われた学生たちはいつも以上に集中して研究と、論文書きに望んでいます。微妙な緊張感と和気あいあいとした雰囲気が、どう表現したらいいのかわかりませんが、私にとっては非常に心地よいものでした。お祭りみたいな感覚ですかね。

ただ、逆に思うのは(毎年この時期に感じるのですが)、この勢いの半分でいいからもうちょっと前から研究をやっていてくれよ、ということです。って、私自身も追い詰められなければ逃避行動ばかりに走ってしまうわけですが、このペースの7、8割でいいから継続して研究をしていれば、みんな物凄い勢いで成長するのですが…人間そういうわけにはいかないのでしょうね。

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この記事のコメント

英語圏に行けば、片言の英語でも通じる。暮らしてゆける。
完全な英語でなくても、英語環境がととのっているから通用するのである。
英語環境がととのっていれば、そのうちに、英語も上達する。

我が国においては、どんなに英語が堪能であっても就職先に困る。
それは、人々が英語を使わないからである。これでは、暮らしがなりたたない。

日本の学校で6年間英語の授業を受けてもまず話せるようにならないのは、英語環境がととのはないからである。
一歩学校の外に出ると英語を使わないのでは、せっかく習った英語も錆ついてしまう。
日々の学習努力も賽の河原の石積みとなっている。

日本の学生のために英語環境を整えることが、語学力を増すことにつながると考えられる。
それには、英語を我が国の第二公用語にするのがよい。
国民も政治指導者も、英語の使用を日本人のあるべき姿と考えることが大切である。

国際社会において、我が国を代表する政治家にも英語の堪能さが見られない。
日本語のみを使用する社会において、実用にならない言語の学習は空しいばかりである。それにもかかわらず、我が国においては英語教育に名を借りた序列争いばかりが激しく行われている。
英語の学習を民間に奨励するだけでは充分ではなく、英語を習得したことに対する国家の強力な報奨(incentive)が必要であります。
英語を実用の言語とする政治指導者のさきを見据えた努力が大切です。
たとえば、公務員採用試験に英語の能力にすぐれた人物に優遇処置を施すなどの法的裏づけなどが効果的でありましょう。

英米人には、手先・目先の事柄に神経を集中する特技は得られないようである。かれ等は、生涯、歌詠みにはなれないでしょう。
日本人には、英語を使って考えることはきわめて難しい。しかし、これは不可能ではない。全員ではないが、知識人には為せばなる学習であると私は考えています。
わが国民の作る細工物は出来栄えが良い。なおその上、英米流の哲学にも良き理解を示す民族となれば、未来の日本人は鬼に金棒ということになるでしょう。
だから、英語を我が国の第二の公用語とすることには大きな意義があります。実現の暁には、我が国民のみならず、世界の人々に対しても大きな未来が開けることと考えられます。

一見我が国は教育大国を目指しているようであるが、大人の教育はない。つまり、子供が大人になるための教育はない。
我が国においては、教育といえば子供の教育のことを指している。目先・手先のことのみを述べる人は、子供のようである。
大人には考える教育が必要です。一人一人に哲学が必要です。
現実と非現実の間に区別を置くことなく語る人の内容には意味がない。だから、日本の知識人には価値がない。

「感情的にならず、理性的になれ」と国民に訴える指導者がいない。
「国民の感情に反する、、、、、」と言うのでは、主張の論拠にならないが、それのみを言う。
感性 (現実) あって理性 (非現実) なし。我が国は、一億総歌詠みの国にとどまっている。

大学生は入学しても、キャンパスで4年間遊んで過ごすことになる。
無哲学・能天気の大学生は、平和ボケ・太平の眠りの中にいる。
「入学を易しく、卒業を難しく」というような教育方針は現状を観察すれば空しい限りである。

日本人は、国連中心主義が好きなようだ。
国連の議場で世界の人々を説得するためには、自己の言葉が冴えわたる必要がある。
議論のできない人があえて国連中心主義を唱えるのは、自己の他力本願を表明するための手段ということになるのであろうか。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
2011-01-14 Fri 04:26 | URL | noga [ 編集]
ATLAS 実験は規模が大きいです。競争があります。しかし、競争にもいろいろあって、個人個人が競争する日本の大学入試などとは全く違う事を実感します。ユニークなアイデアで独自の解析をやるといっても人に頼らない解析は不可能です。私はどちらかというと一人で黙々と何かをやるタイプですが、人の手伝いをするのも結構好きです。日本ではあまり手伝いをするという環境にいなかったのですが、ヨーロッパの大学に来て、学生の手伝いをするという経験をしました。既存のソフトウェア、学生のコード、ありとあらゆる外からの解析に対する要求、上の人々の駆け引き。アホらしいと思う事、非効率だと思う事、えげつないと思う事などいろいろありましたが、今後の自分の仕事の仕方、生き方について非常に考えさせられる経験でした。
とりあえず仕事に関しては、
* あらゆるインプットに対応できる柔軟で効率の良く開発、解析できる共通の解析ツールの整備。
* 学生の教育。
* コミュニケーションの仕方を学ぶ。
という事を課題に掲げてとりあえず一つ目を整えてげっそりと疲れてしまったというのが現状なのですが。しかし、コミュニケーションというところで議論・交渉というのに通じると思って考えてみました。最近国防という言葉を良く聞きます。武力がないと発言力がないのだという説明を自衛隊出身の方が言ってらっしゃいました。まあ、そうなのでしょう。それが一番頭を使わなくて良い方法だと思います。でもそれだけだったら戦後の日本はもっとずっとアメリカに搾取されていただろう、と思います。国家間の事を考えていた人はきっと多くなかっただろうけれども日本人のがんばりが、それなりに技術を磨き、他にない価値を生み出して国を守って豊かにしたのだと思います。ただ、いつまでも盲滅法無茶していてはいけないと思います。発展途上の国の人ですら、日本人は働き過ぎというのを耳にします。特に昔と違ってがんばっても目に見えてより豊かにはならないという現状では、昔のようにただ働けと言われても同じように出来ないのは当然だと思います。人々が協力して効率よく仕事をするのがもっと大事だと思います。本題からそれてしまった気もしますが、国家間の交渉には武力という物がありますが、幸か不幸か学術界にはそれがないので、(大きな声を出して威嚇する、というのもあるようですが)個人ががんばるだけでは無理なのならば頭を使って全体の利益を考えて人々と交渉しなくてはならないと思います。結局人々の交渉の際の判断基準は自分の利益なのだから相手が損する事を主張してもたとえ語学力があっても決断権がなければだめだなと思うのです。私は、語学力も必要だとは思いますが、敵を味方に付ける工夫、敵を利用してしまう工夫をするのも重要だと思っていて、相手を知るためにも普段からのコミュニケーションが大事であると思うのです。結局仲良くするのが一番なのですよね。難しい時もありますが。まあ、孤立は一番良くなさそうだと言う事です。
2011-01-14 Fri 18:50 | URL | [ 編集]

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