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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

来年度予算案

数日前から新聞紙上に多く取り上げられているように、来年度の政府予算案がとりあえずまとめられました。私たちの注目する文科省案ですが、私が一番驚いたのは、科研費の大幅拡充です。文科省のサイトに行き資料を眺めると、ご丁寧に、管首相の強いイニシアチブにより制度創設以来最大の増額と宣伝してあります。いや違った…と、解説してあります。増額が実に30%越え。相当びっくりです。紆余曲折の末にその落とし所があまりに意外だったので、単純に喜んでいいのか悩んでしまいます。

こうやって競争的資金を増やし、その裏でもっと金額の大きい運営費交付金を大幅に削っているのかとおもいきや、それもなく、減額はされていましたが、その減額幅はたいしたことありませんでした。一度は大幅に減らされそうになったものが、評判の悪かった政策コンテストで多くのパブリックコメントを集めたために復活した、というところなのではないかと思います。今回は結果よしだったので良かったと言えば良かったのですが、逆に、なんだか訳のわからないシステムで大幅な予算の増減があるということがわかり、再来年度以降は大丈夫なのだろうかと心配になってしまいました。

それはさておき、運営費交付金と科研費以外にも幾つか気になった点をあげると、まず、科研費の基金化により年度をまたいで予算を使いやすくなるそうで、現場の人(=私を含む)にとってはかなり嬉しい制度変更かもしれません。ただし、予算額の小さい種別に限られるようで、そのうちもっと大型の科研費にもそういう制度を導入していって欲しいです。

次が、(海外)特別研究員事業費の拡充。ここ最近のブロブ内容とも関連がありますが、単にポスドクを増やす方向に動いていいのだろうか、と微妙な心境です。もちろん、若手研究者を支援するという意味では価値のあることなのですが、ポスドク問題についてまさに考えていたところだったので、複雑な心持ちです。

話は逸れますが、外国人が日本の研究機関にポスドクとしてやってくる海外特別研究員というのもあって(普通は日本人が外国の研究機関にポスドクとして研究しに行くのが海外特別研究員です)、私をスーパーバイザーとして研究員をやりたいと申請書を出していた外国人の学生がいました。その結果が12月末にはわかるということになっていたのですが、予算編成が遅れたために、結果通知が1月以降になるという連絡がまさに今日来ました。この話だけでなく、私が直接関わりのある別の事業でも、内定通知および交付が大幅に予定より遅れて結構困っています。こういうことがあるので、年度を跨いでの予算消化がいたるところでできるようになって欲しいと思ってしまいます。

そして最後に感じたのは、初等中等教育、特に就学前の子供の教育(保育)をもっと充実させることはできないのかな、ということです。世間でも幼稚園と保育園の一元化問題が話題になってたりしますよね。私は詳しいことは全く理解していなくて、外野の立場からの野次馬的意見ですが、少子化問題とも絡み、とにかくそこらへんの社会負担をもっと充実させられないのかな、という感想を持ちました。日本の社会負担は年寄りと働かない人に対してばかりで、財政の子供(=将来の世代)虐待というのは上手い表現だな、と思う今日この頃です。
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この記事のコメント

どうやら政府案には入っているらしいので、後は政権が転ばずに国会を通れば SuperKEKB/Belle2の予算も正式に通ることになります。
2010-12-28 Tue 13:27 | URL | 中村@Belle [ 編集]

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