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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

素晴らしいレポート

昨日の午後は、学部1年生の実験の授業後レポートの採点をしてきました。

この学部・学科の学生は、毎年のことですが、手本となるレポートが2、3パターンあるらしく、それらをそのまま書き写すか、組み合わせて書き写してくるかのどちらかがほとんどです。データの纏め方や計算方法が画一的になるのは、その手法を学ぶという意味もあるので仕方ありませんが、考察が全員同じという事実には毎年毎年、毎回毎回採点するたびにがっかりさせられます。自分でちゃんと考えたことを考察として書いてくる学生の割合は、せいぜい5%です(たぶん2,3%)。

昨日もほぼ全員が同じ考察を書いてきて、いつものごとくうんざりしていたのですが、1つだけ、過去数年間見たレポートの中で最高の出来映えのレポートがありました。何回かの採点に1人くらいは優秀な学生が着眼点の良い考察を書いてくるのですが、なにせ1年生ですので、その着眼点から定量的な議論にもっていき、誤差の評価について論じ、その議論に基づき測定精度を向上させるにはどうしたらよいか、というツッコミにはなかなか到達できません。物理のセンスがあれば良いアイデアは出るのですが、今書いたような議論をするのは、そういう方向に話を発展させるという知識・経験がないとほぼ無理です。ところが、その学生の考察はそういうレベルにまで到達しているんですね。いや驚きました。

たまに、実験をやって話をしているときは全く理解していないし(実験を終えるには、授業の最後に班ごとに実験内容とその結果を口頭で説明してもらいます)、測定も同じ班の他の人に任せっきり。なのに飛び抜けて出来のよいレポートを書いてくる、そういう学生も確かにいます。そして決まってそういう学生は女子学生。100%の確率で、女子学生です。これ以上のツッコみは入れませんが、女性が理系に増えて欲しいと思っている私は寂しい気持ちになってしまいます。

ですが、今回の学生(ちなみに女子学生でした)は実験をやっているときから非常に熱心で、質問もまともな質問をたくさんしてきて、そしてレポートが素晴らしい。ということで、他の学生がお手本にして欲しいような学生でした。そういう学生がいると嬉しいものですね。

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