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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

(非)専門分野の授業

私は学部4年生対象(大学院生も聴講可)の専門科目の講義以外に、1年生の専門科目ではない(昔の一般教養の)物理学実験を2つ担当しています。専門科目の講義は置いとくとして、その実験を担当してよく考えるのは、教員はその教員の専門科目を担当するべきなのか、非専門科目を担当すべきなのか、という問題です。

今年は、物理学実験の一つは力学と放射線計測の基礎の基礎のコンビネーション、もう一つは磁石に関する簡単な測定を行う実験、この2つなのですが、教えてる側の感想としては、やはり自分の専門に近い放射線計測関係のほうが圧倒的に教えやすいんですね。テキストに書いてある内容の理解度が専門分野とそれ以外では桁違いに違います。同じ物理と言っても私が物性を教えるのは、高校の理科で物理の教師が化学を教えるようなものではないかと感じます。専門ではない内容でも教科書に書いてあることは、まあ理解できないことはありません。が、その裏が無いんですね。当たり前ですが、理解の深さも、普通の知識の量も、授業で話す小ネタ的な内容の数も、専門分野とそれ以外では桁違いです。

ただ、よく言われているのは、同じ科目を教え続けると内容がマンネリ化・硬直化するのでそれは避けるべきということです。それもまあ真ではると思うのですが、そこまでマンネリ化するのにはそれなりの年数がかかると思うのですが、どうなんでしょうね。私が4年生にしている講義は今年で4回か5回目ですが、まだまだマンネリには程遠く、内容は前年度を踏襲していても、毎回毎回細かな修正や変更を加え続けています。あと2、3年同じ科目を担当したら流石に内容が固まってしまうかとは思うのですが、そこまで行くのはかなり繰り返さないとなりません。

ということで、マンネリ化を防ぐための方策は必要かと思いますが、教えられる側としてはやはり専門の教員に教えてもらったほうがわかりやすいし(?)、面白いのではないかと思ってしまいます。一方で、不真面目な考え方としては、専門外の授業はユルくなる傾向があり、それが却ってユルさを好む学生さんたちにはウケがよかったりするという可能性はあります。少し前にも書きましたが、学生のアンケートというのがかなり重要視されていまして、そこでユルさを求められてしまうと、教員側が色々考えたことが水泡に帰してしまいます。アンケートによりそういう方向に授業全体が進まないことを願っています。

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