FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

プログラム採択

9月の初めに東京までヒアリングに行ったプログラムに採択されました。昨日も行ったK大学と組んで申請していて、9月末には結果がわかり、10月の初めから交付されるというスケジュールのはずだったのに、結果が来たのが先月末。ということで、どうなっているんだろうと気になっていたのですが、とにかく採択されてよかったです。

ヒアリングまであるプログラムなので、私にとってはそれなりの予算規模で(分野を代表するような有名人にとっては大した額ではないのかもしれませんが)、かつ、プログラムの趣旨が若手研究者を海外で鍛えよう的なので、私たちが最も必要としている旅費に遠慮なく充てることができるという、非常に使い勝手のよい予算です。過去数年間は、とにかく旅費で苦労をしていましたが、これでしばらくの間は博士課程の学生をCERNに派遣するのにはこれまでのような苦労をしなくて済みそうです。

ちなみに、このプログラムは一つの大学あるいは研究所からの申請数が5本までという決まり(それよりも希望が多い場合は、それぞれの研究機関内で絞り込まれる)がありました。かつ、採択予定件数が70から100。これが何を意味しているかというと、同じクオリティの研究内容、申請書内容だと、小さな研究機関ほど有利なわけですね。大きな大学では内部での戦いで落とされる確率が高まりますから。学振(文科省)の人間も馬鹿ではありませんから、そんなことは当然わかっているはずです。ということは、そういう意図があったわけで、大型大学に研究費が集中してしまうのを防ごうという力学でも働いたのかな、というのが私が気になっていた点です。堕落した人間ですので、採択されてしまうと、そういう細かいことはどうでもよくなったりしてしまうんですけどね。

ちなみに、申請件数が212で採択数が68。打率3割です。科研費もそうですが、野球と同じで3割を超えると強打者みたいです。さらに興味深いのがその内訳。理工系では23のプロジェクトが採択されているのですが、その約1/3が素粒子原子核、宇宙関係も含めるとおよそ半分が私たちに近い分野です。研究者数、研究機関数ともに物性のほうが圧倒的に(数倍は)多いので、いかに私たちの分野が外向きかということを示しています。少し前の新聞記事で研究者の海外志向が減っているという話を元に、そんなことないのではないかとブログで書きましたが、実は私たちの分野以外では内向き指向が強まっているのかな、なんてことを考えさせられました。

日本国内で研究を完結してしまう分野って実は結構多いのでしょうか。日本人だけしか面白さを感じない研究というのは、ちょっと微妙な気がしてしまいます。紫式部の研究とか、卑弥呼の研究だったら日本国内で閉じてしまうでしょうが、少なくとも理工系とか生物・医学の分野だったら、戦う舞台は世界だと思うのですが…。そうか、素粒子原子核と違って、物性や生物関係は金回りがいいので、ちょっと海外に研究に行くくらいの金は潤沢なのかもしれませんね。

研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<日程調整 | HOME | 線路を歩く>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |