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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ビームテスト写真集

先日のビームテストの様子を幾つか写真で紹介します。

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実験施設の1階がオフィススペースになっていて、この写真は、地下の実験施設に降りていく階段手前。左に写っている配電盤のようなものが、実験施設にビームを出すかどうか決める鉛製のシャッターを開閉するためのスイッチ。1.2GeVの電子が回っているリングがあり、そこから制動放射で出て来るγ線が地下実験室に入射します。地下実験室へのγ線の入射を止めたいときは、そのシャッターを閉じるというわけです。

右側下に写っているのは、加速器全体の現在の様子を示すモニター。ビームが完全に出ない状態なのか、準備中でいつビームが出てもおかしくない状態なのか、そして、実験中でビームが出ているか、ということが大きく表示されます。

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そして地下に降りていくと、上の写真のような扉があります。この扉が閉まり、鍵がかかった状態にならないと、地下実験室にはビームが出ません。鍵は、普通のキーと、個人が持っている認証カードの2つが必要です。さらに、右側に鍵がたくさん写っているのわかりますかね。これは、地下実験室に入室する時に各個人が持つ鍵で、この鍵が全部揃っていないとビームが出ないようになっています。あっては困りますが、中に人がいるのに扉をロックしてビームを出してしまうための安全装置です。逆に、実験室から出たのに鍵を返さないとビームが出ないので、間違って家に持って帰ったりすると、残ってる人が実験できないということになります。

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これは地下実験室のビームが出て来る部分。γ線が入射され、それをターゲットに当てることで、電子・陽電子対を発生させます。磁場をかけ、一定の運動量を持った(陽)電子が写真中央付近の丸い穴から出て来ます。

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でもって、これが今回テストしたシリコン検出器を設置しているところ。緑色なのは電子回路のボードで、その真ん中辺にシリコン検出器が写っています。大きさは数mmから1cm角程度。

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設置が終わったところです。試験するシリコン検出器は全部で5個。真ん中付近右側に3枚、そして左側にある2枚はそれぞれタイプの異なる検出器です。これらの検出器に陽電子ビームが入射していることを保証するためのトリガーカウンターが右側に1枚、そして左側に2枚設置されています。これらが同時に信号を出せば、なんらかの粒子が水平に貫通したことを保証できるので、そのタイミングでデータを収集します。

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そしてこれは測量風景。ビームがどこを通るかというのは人間の目では明らかではありません。ビーム出口からの水平度を測ったり、鉛直方向にずれていないかを測量器で確認します。

とまあ、こんな所で実験を行っていました。

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