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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

東北大学電子光理学研究センター

という所に来ています。何度かお伝えしたように、明日からのビームテストに備えてです。新型シリコン検出器の開発の一環として、KEKと東北大の若い人たちが中心になってビームテストの準備を進めてきましたが、M2のUくんもこのプロジェクトに参加しているので、役に立たないながらも手伝いに来ています。

ビームテストというのは加速器を使った実験のことで、強度の強い粒子ビームが必要なときに行います。例えば、今回のテストだと数10μm角のピクセルセンサーの粒子に対する反応を調べたいので、相当高い頻度で粒子がセンサーに当たらないとなりません。原理的には宇宙線中のミューオンを使って行えますが、それでは頻度があまりに低く、1つのセンサーに入射する粒子数を増やそうと思ったら、とてつもなく時間がかかってしまい、実際的には不可能ということになってしまいます。そこで加速器の登場というわけです。非常に狭い領域に数多くの粒子が飛んでくるので、測定に必要な統計数をすぐに稼げます。

宇宙線中には色々な種類の粒子が色々なエネルギーで含まれているので、事象数が多くなくてもよければ、宇宙線で多くの場合こと足りてしまいます。例えば、LHCで達成することができる高エネルギー粒子の衝突は、宇宙線でもごく稀に起きています。ミニブラックホールがもし生成されても危険ではないことを説明する際によく使われますが、もしLHCでミニブラックホールが生成できるなら、宇宙線によって地球上ですでにミニブラックホールが誕生しているはずなのです。ただ、宇宙線では頻度が少な過ぎるために、どこでいつ発生したかわからないんですね。

というわけで、加速器を使ったビームテストというのは、非常に局所的に多くの粒子が利用できるという利点があり、検出器のテストには欠かせないものとなっています。

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