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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

風向き

研究員と修士課程の学生が卒業してしまったために、ここ1ヶ月強のATLASグループのミーティングは寂しかったのですが、今日から新M1の2名が加わったために、少し活気が戻ってきました。

新M1の1人は4年生のときに理論の研究室、もう1人は学部の時は天文学科だったので、2人とも素粒子実験の経験が若干少ないこと、それから2人とも非常に多くの授業をとっているので研究時間に限りがあること、さらに私の予定が詰まりまくっていてマンツーマンで指導する時間をあまりとれないこと、などの理由で、彼らにどんな研究を始めてもらうのがいいか私の中でも決めかねていました。今日のミーティングでは、他の学生たちの意見も参考にして、とりあえずC++とROOTの勉強を始めてもらうことに決めました。

彼らに何をやってもらうかをどうしても今日中に決めたい理由が実はありました。というのは、私が明日からCERN出張で帰ってくるのが今月末。さらにその後も大学内の委員会等の雑務、プラス研究室旅行等で、今日を逃すと彼らとゆっくり話をできるのが来月10日前後になってしまったからです。とりあえず、1、2週間分(?)くらいは路頭に迷わないで済む程度の宿題を出せたので安心しました。

さて、そういうわけで明日からCERNなのですが、気になるのは風向き。アイスランド周辺の風向きです。昨日か一昨日はヒースローが一時閉鎖されたというニュースを耳にしました。スキポール経由なのですが、トラブルがないことを祈るばかりです。

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この記事のコメント

初めて書き込みさせていただきます。(^-^)
僕は、理1の学部生の者で将来は高エネルギーか素粒子理論にいきたいと考えています。[高エネルギーはAtlas様のブログの影響です笑]
前に南部先生のノーベル賞の記事にNさんが次の候補とされている記事がありましたが○島順清先生でしょうか?
又、
Atlas様が学ばれていた頃の場の量子論、高エネルギー、素粒子系のテクストを教えて頂ければ嬉しく思います。
ペシュキンは有名だとお聞きするのですが。

愚図な質問申し訳ありません。
2010-05-19 Wed 21:52 | URL | 無力 [ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010-05-20 Thu 02:42 | | [ 編集]
無力さん、

はじめまして。

> [高エネルギーはAtlas様のブログの影響です笑]

有り難いコメントです。
一人でも多くの学生さんが、より物理に興味を持って、
素粒子物理(理論、実験を問わず)に興味を持って
欲しいと常々願っていますので。

> 前に南部先生のノーベル賞の記事にNさんが次の候補とされている記事がありましたが○島順清先生でしょうか?

物忘れが激しいので、どういう文脈で何を書いたか正確には
覚えていないのですが、きっと…
日本人物理学者の中でノーベル賞有力候補だった戸塚さんが
亡くなってしまい、次の候補は難しい。というような話だった
かと思います。その流れだったとすると、素粒子物理に限定
すると、現KEK機構長鈴木さんか、現素粒子原子核研究所(KEKの
中の研究所です)所長の西川さんかなぁ、と書いたのではないかと
思います。ただ、2人とも日本の高エネルギー業界の重鎮で
実績、実力ともに申し分ありませんが、流石にノーベル賞と
なるとどうなのかな、という感は否めません。

ちなみに、KEKというのは日本最大の素粒子物理学の研究所です。
詳しく知りたかったら「KEK」でググってみてください。
それから、ノーベル賞関連の時期有力候補などの情報(私の
ような個人的な意見ではなく、真剣に予想してる人たちも
います)を知りたかったら、「トムソン ロイター ノーベル賞」
くらいでググってみるといいかもしれません。
トムソンロイターというところでは、世界の研究機関ランキングやら、
ノーベル賞受賞候補者を客観的にリストアップしたりとか、科学に
興味のある人には楽しめる情報が色々あります。

> Atlas様が学ばれていた頃の場の量子論、高エネルギー、素粒子系のテクストを教えて頂ければ嬉しく思います。

私自身は不真面目な学生でほとんど勉強していなかっため、今苦労してます。
おっと、そんなことは尋ねられてませんね。お勧めの教科書ですね。
理論の人が場の理論を勉強するにはやはりPeskin&Schroederなのでは
ないでしょうか(ホントは2人の共著です)。実験系となると
Halzen&Martinの「クォークとレプトン」あたりがバランス取れてると思います。
もっと易しいのではPerkinsという人の教科書もよく使われています。
非常に大雑把で雰囲気を掴むには非常に良い本だと思います。が、
数式が相当無茶苦茶なので、イライラしてしまい理論の人は読んでられない
かもしれません。
2010-05-20 Thu 16:53 | URL | ExtraDimension [ 編集]
たぶん数年の年齢差がありますが、1994年入学ですと

素粒子物理の実験を含む全体像に関しては、戸塚先生の岩波の教科書、
理論計算の概要を読みやすかったのは
中西譲先生の「ファインマン・ダイアグラム」(丸善のパリティ物理学コース)
でQED全般はJames D. Bjorken & S. D. Drellでしょうか?
「場の量子論」は九後太一郎先生のとか。
ただ、まずは共立出版の演習書で基礎的な計算に慣れるのが良いかも。

Peskinは、今では計算機で済むような細かな計算に割く紙面が多いので
(サボテン・ダイアグラムとか可愛らしいグラフは多くて、
相互作用表示からファインマン則を導くところが良いと思いましたが、
Klein-仁科の公式など、歴史的発展を学ぶ目的には相応しいのですが、
物理的意味の不明なφ^4理論等もあり)
学部で最初から読むのはいかがかと思います(ミスプリ直ったかな?)。
探せば、昔の文庫本や、湯川秀樹先生の書いた教科書等もあるのですが
絶版が多くて入手しづらいかもしれません。
最近読んでいませんので、記憶の曖昧なところはご容赦ください。

私は理論がなぜこの形なのか、という必然性に興味があったため、
大学院に入った後は、S. Weinberg の教科書が好きでした。
岩波の教科書のうち、藤川和男先生のは戸塚先生の理論面を補っていますが断片的かも。
鈴木増雄先生のもトピックが偏っていますが関係はあります。
荒木不二洋先生のは、個人的には好きでしたが面識はなくて、身近に誰も似た関心を
持つ人がいないようでした。

超弦理論に関しては、昔からミチオ・カク著の教科書がありますが
個人的には、江口徹教授の著述も含めてお勧めできません(理由はURL参照)。
まったく実験と合わないのに、最近は図書館にも超対称性理論関係が
増えているので、悲しくなります。被害者が増えませんように!
2010-05-23 Sun 22:32 | URL | nisimiyu [ 編集]
すみません、著者名の記憶違い一箇所を訂正させていただきました。
2010-06-17 Thu 07:08 | URL | nisimiyu [ 編集]

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