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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

LHC start-up 近づく

ちょっと前のエントリーでもお知らせしましたが、大型加速器LHCのビーム入射日(=9月10日)が迫っています。ふと気づくとLHCアトラス日本グループ広報ページなるサイトができていて、そこにも関連記事がありますので、興味のある方はご覧下さい。

世界に向けて情報を発信すべく、ビーム入射当日に報道関係者を世界中から集めて、もしビーム入射が上手く行かなかったらどうするんだろう。本当にその日にビームを入射するんだろうか、と思っていましたが、どうやら「ビーム入射日」というのは正しくなくて、もっと曖昧に"LHC start-up day"とオフィシャルには呼ばれています。というのも、すでにビームはLHCに入射されています。前回のエントリーの時にもすでに入射されていたのですが、「ビーム入射日」って宣伝してるのに、そんな裏事情を書いたらまずいかと思って書きませんでした。でも"LHC start-up day"なら、その日にビームを入射すると謳ってるわけではないので、すでにビームを入射していても嘘ではないですよね。

ということで、本当に何が起こっているかというと、LHCにビームを入射する地点は2カ所あるのですが、そこからすでにビーム入射は行われています。全長約27kmのリングがいつくものセクターに分けられているのですが、日々(?)少しづつ入射後のビームを飛ばす距離(=セクター)が増えていっています。初めのうちは数セクターだけ飛ばして、最後はコリメータというカメラの絞りと同じような役割を果たす構造物を閉じてビームを止めていました。コリメータというものは本来ビームを止めるためのものではなく、絞りなわけですが、そういう使い方をされてたようです。ビームの強度が弱いからOKなんでしょうね。今はビームを飛ばすセクター数も増え、ビームを最終的に止めるのはコリメータではなく、ビームダンプと呼ばれる本来ビームを止めるための構造物になっているようです。

これだけやってたら何をもって"LHC start-up"て呼ぶのか、という疑問を持たれるかもしれません。私も疑問に思いました。じゃあ何をその日に初めてやるかというと、LHCに入射したビームを1周させる、させようとすることのようです。RFと呼ばれるビームを加速させるための高周波電場を加えることなく、磁場の力で方向を制御して、とにかく1周させるのが目標らしいです。加速器のこと不勉強でよくわからないのですが、RFなしでも回るんですね。さすがsynchrotron radiationの少ない陽子です。あるいはRFなしで回すというのは私の勘違い!?
…って、この辺、専門家以外何言ってるのかわけわかりませんね。一般の方でもわかるように努力してはいるのですが、すみません(しかし、これを読んでる人の多くが専門家??)。

とまあそういうわけで、9月10日には、本当にまだやってないことを初めてやり、その様子を全世界に向けて放送、情報発信するのだそうです。度胸いいですね。


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