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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

宇宙背景輻射とBモード

学会3日目の昨日は、午前にセッションがなく午後だけでした。

その午後はCMB(宇宙背景輻射)の偏極測定に関するセッションにずっと出ていました。宇宙がダークマターやダークエネルギーで満たされていることを検証し、かつ、その量を精度よく決めたのがCMBの測定で、最近盛り上がっているのは、そのCMBの偏極(宇宙背景輻射というのは光子、つまり電磁波です。その電磁波が特定の方向に振動してることを偏極と言います。)を測るというものです。正確にはあるパターンの偏極(Eモード)はすでに観測されているのですが、別のパターンの偏極(Bモード)が観測されておらず、それを測定しようという実験です。

なぜ、そのBモードを測定したいのかというと、インフレーション宇宙論の協力な検証の一つになるからです。というのは、インフレーションというのは時空が爆発的に広がることで、そのとき重力波が生成されます。その重力波がBモードという特殊な偏極を作ると予想されているので、Bモードの観測は宇宙誕生直後の原始重力波の検証、すなわちインフレーションの証拠となるのだそうです。さらに、Bモードの存在を確認するだけでなく、その大きさを精度よく測ることができれば、インフレーションのモデルなどに制限を与えることができる、ということでビッグバン宇宙論の研究として最近非常に活発な分野です。

今まで日本には宇宙論の理論屋はいたのに、国内で実験は行われていませんでした。そこに、KEKのHさんが新しい実験を立ち上げたため、人気のある分野となっています。


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