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女性限定の公募

以前、東北大学の物理学科で女性限定の教員公募がありましたが、今度は奈良女子大学から同様の公募がありました。前回同様、公募ってこんな感じなんだよ、ということでその文面を引用します(ただし、個人名などは私が削除してます)。

女性研究者、女子学生が物理の分野に増えることに賛成なので、こういう動きが各大学で広まって欲しいものです。ただ、実際問題としては、大学教職員が利用できる保育所をもっともっともっと増やすことのほうが、女性研究者の底辺を広げるのには役立つのかもしれませんが。とにかく、何もしないよりは前進ですよね。

引用開始 ----->

奈良女子大学理学部物理科学科 女性教員公募

奈良女子大学は「女性教員の採用促進に関するアクションプラン」(平成20年10月1日制定)において、
男女雇用機会均等法の第8条に定められた「女性労働者に係る措置に関する特例」を踏まえた
教員募集等により、女性教員の一層の採用促進を図っています。
 奈良女子大学理学部物理科学科はこの方針に則り、女性教員の公募を以下の通り行います。
本学では、若手研究者養成支援経費(個人への支援)や女性研究者養成加速支援経費(部局への支援)
などの研究支援制度を設けており、採用される方はこれらの対象となります。


1. 募集人員:助教1名

2. 専門分野・担当:観測的宇宙物理学(高エネルギー天文学の実験および観測)
  ABCD教授と協力して研究を進めていただくとともに、
  講義・学生実験などを通して学部や大学院の教育に貢献していただきます。

3. 応募資格:博士の学位を有する、または着任時期までに博士の学位を取得見込みの女性の方

任期:なし

5. 着任時期:平成22年10月1日以降のできるだけ早い時期

6. 応募書類:
 1) 履歴書(出産、育児等の休職期間があれば記入すること)
 2) 業績リスト(査読誌、総説、著書、プロシーディング、その他に分類。
         その他には外部資金獲得状況、招待講演リストを含むこと)
 3) 主要論文別刷り5編以内(コピー可)
 4) 研究業績概要(A4版2頁以内)
 5) 研究計画概要(A4版2頁以内)
 6) 教育の実績(TA,RA等を含んで良い)(A4版1頁程度)
 7) 奈良女子大学に於ける物理教育に対する抱負(A4版1頁程度)
 8) 推薦書2通又は照会可能者2名の氏名と連絡先

7. 留意事項:
 1) 選考の必要上面接をすることがあります。
 2) 選考後、応募者には結果を通知すると共に、応募書類を返却します。
 3) 応募書類に含まれる個人情報は、本選考以外の目的では使用しません。

8. 応募締切:平成22年6月21日(月)(消印有効)

9. 書類提出先:
 〒630-8506 奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部物理科学科 EFGH
 ※封筒に「応募書類在中」と朱書きし、宅配便または簡易書留で送付してください。

10. 問い合わせ先:
 〒630-8506 奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部物理科学科 JKLM
 Tel/Fax: XXXX, E-mail: YYYY

<----- 引用終わり


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この記事のコメント

私的には、女性が働きやすい環境を作るように努力すべきと思いますが、女性限定の公募には違和感を感じますね。

職種や職務的に男性が就くより女性が就いたほうが明らかにメリットがある場合は別ですが、どちらでもよい(どちらでも業務遂行可能)場合は、やはり能力や資質で比べるべきと思います。
2010-03-17 Wed 12:14 | URL | WB [ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010-03-17 Wed 18:48 | | [ 編集]
> 職種や職務的に男性が就くより女性が就いたほうが明らかにメリットがある場合は別ですが、どちらでもよい(どちらでも業務遂行可能)場合は、やはり能力や資質で比べるべきと思います。

自分が選ばれる立場であれば、性別は変えられないので、能力で比べて欲しいと思います。実際、自分が博士課程の学生だった頃、ポスドクだった頃は強くそう感じました。が、選ぶ立場になれば(私がそういう立場だと言ってるわけではありません。人事権なんて限りなくゼロです)、明らかメリットがありますし、明らかとは呼ぶにふさわしくないにしても多くの教員が同意するメリット(これは、ブログの中で何度も書いています)があります。だからこそ、こういう動きが広まっているのだと考えます。私が紹介した以外でも多くの事例があります。いいかどうかは別として、欧米ではありふれた公募ですし。
2010-03-18 Thu 09:21 | URL | ExtraDimension [ 編集]
女性限定の教員募集というものもあるのですね。いろいろ考えてしまいます。女性を限定的に採用するのは、男女のバランスはよくなるけれど、「男女の平等」や「男女の雇用機会の公平さ」を考えると、なんだか不思議な方針だなあ、とも思います。個人的には、女性教員を増やしたいのなら、「男女の雇用機会は平等に扱いますけど、女性は給与or待遇をよくしますよー」って方針のほうが素直で好きかも。
2010-03-18 Thu 16:27 | URL | koh [ 編集]
やはり違和感を感じるのですね。私も昔はそうでした。何が平等なんだろう、って
不思議に思いました。
2010-03-18 Thu 20:28 | URL | ExtraDimension [ 編集]
宗教・人種・性別の違いによる差別はしません、というような文面は欧米でよく見かけてましたが、最近は欧米でも女性限定の人事があるんですね。
2010-03-19 Fri 18:07 | URL | WB [ 編集]
女性限定公募はひどいですよね。このあいだは論文数0本会議報告集1本の女性が採用されてました。ちなみに私は論文数は沢山ありますが(くだらない仕事ですが)、
いろいろなところで落とされまくってます。こうなると研究の意欲が正直いってガクンと落ちちゃいますよね、そうとう惨めな思いです。
その女性は、周りの男性に悪いなあ
と思って悪気を感じているならまだしも早速自身のHPでアピールしてました。人間謙虚でいたいものです。
2010-10-14 Thu 08:57 | URL | K [ 編集]
いずれにせよ、推薦書の類が必要なのですね。私は柳田勉指導教官の主要業績「シーソー機構」と異なる方法でニュートリノの小質量を導いてしまいました。博士論文元原稿は、明らかな間違いを指摘されたわけでもなく問答無用で1/6に削除されたままです。同じ試験に合格した大学院生なのに、30年前から実験でひとつも発見されていない「超対称性粒子」の研究者や教授の子息などだけ私の20倍の給与だったり、税金で海外留学させてもらえたり、順調に助教や准教授になったことは理不尽な差別だと思います。

私の2002年からの主張は今も当たっているのに、大学はアカハラの事実を認めようとせず、被害回復もされていません。長年論文を無視されたため、大学院に7年間も在籍する羽目になり、順調に就職していたら稼げたであろう2千万円を失いました。民間就職後も「能力がないから留年したのだろう。研究はさせない」と思われるような2次被害を受けています。教授の親戚でもないアカハラの被害者は、泣き寝入りするしかないのでしょうか。

男性には、女性を一方的に侮辱したがる傾向があると思います。これは、性衝動の中枢と攻撃本能の中枢が近い?という脳構造の結果に過ぎないようです。将棋にしても、女性はそもそも棋士になろうとする人が少ないのです。母集団が男性の5%くらいでは。幼少時から男性と対局する機会も少なく、いつも同じ相手では棋力向上の機会にも恵まれていません。それなのに統計のトリックを利用して女性の能力が劣るかのように報道するなら、マスメディアは悪質な情報操作をしていると思います。

私はたぶん、大学入学試験の物理は満点近く、理科I類に入学後も上位1割の成績で、生まれつき理系だと思うのですが、身長が153cmしかないため、男性には本能的に「自分の方ができて当然」「女性に物理は理解できないだろう」と思って見下されることが多く、損だと思います。科学者になりたかっただけなのに、男性は一方的に女性とあらば容姿で値段をつけるようなことをして、化粧に興味のない私には容姿に関する悪口を言うことも多いです。男性に研究能力ではなく顔で評価された結果、今までの給与は同等の成績だった男性の半分程度となっているようです。恋敵でもない女性に嫉妬することなど殆どありませんが、男性はそのように女性を侮辱します。

だいたい「メディア」というのはギリシャ神話に出てくる悪妻の名で、なぜこうなったのか謎です。NHKが、国民に特に実用的な利益をもたらさない、一部の人の男性的な趣味に過ぎない将棋や相撲の中継をするというのも「大本営発表」のような価値観の押し付けでおかしな話です。受信料を払う余裕がないので今はTVを見ておりません。例えば災害の歴史を学んだり病気を予防するような企画のほうが多くの国民の役に立つと思うのですが。チャンバラなど見てもつまらないので、時代劇を好む人の心境も理解し難いです。

ただ、このような本音を言えば一部の男性はプライドを傷つけられて、暴力を振るうようになるかもしれません。私は今も数千億円の税金を使った研究に関する公益通報をしているので、自殺したくなったことはありませんが命を狙われないかは怖いです。女性と男性では筋肉の質が違うため、運動能力には差があると思います。しかし学業については、経験上、大差なかったと思うのです。筋力を要する仕事が多い場合には、その分の給与差程度はあってよいと思いますが、そのようなところは元々適性がないと思うので応募しません(例えば私は、外科医には向かなかったと思います。この辺は女性の中でも個人差が大きいです)。
幼い頃に触れた将棋は、行動を起こす前に色々な可能性、起きえる危険性をシミュレートする習慣が身につきますから、教育的効果が大きく、生きていくのに役立ったような気がします。

相撲も、縁日の子ども相撲大会くらいなら、豊作祈願のような伝統も感じられ、武器を使わず素直に逞しく育ってくれそうで健全だと思うのですが、職業として短命になるようでは観戦競技として度を越しているのでは。

ユレダスはすでに起きた地震を速報するシステムのようですが、
(1)大地震を前日くらいに的中率良く予知できる安価な解析法を確立した人に10億円の賞金を出すコンテストや、
(2)平均寿命を半年延ばせるほど病気予防に有効な方法を発明した人に高額賞金を出すコンテスト
でもあれば、世の中は信賞必罰で面白くなるのに。参加資格は一切不問とします。(たくさんの研究費を使った結果それなりの成果が出るのは当然です。研究費の割に成果が出なければペナルティをつけて欲しい)

中学生の頃から科学研究職を目指して努力を重ね、客観的にも研究室の(元)同学年でJMOに予選合格していたのは男性を含めても私だけで、適性があると思うから進学しました。ところが現状では、私が研究費をもらえたことはありません。江口徹教授や和達三樹教授には研究者のスタート地点でいちど退学させられました。半年間は涙で、研究どころではありませんでした。今も大学はアカハラ事実を認めていないため、思い出すたび2次被害を受けています。本能的に「生意気だ」と感じるのか、私の意見を頭ごなしに否定する男性も多いです。

なお、自殺した横田雪瑛さんの指導教官は、江口徹教授で、超対称性理論の研究代表者でしたが、セクハラ対策委員だったことがあり、今は学士院賞をもらって基礎物理学研究所長をしています。紫綬褒章をうけた和達三樹教授は、息子さんも在学中から研究員に採用され、留学させてもらえました。Wikipediaで、気象庁長官の子孫と知って驚きました。実は桜蔭中学の理科の先生のお兄さんでもあります。世の中狭いですね。不思議なのは、その理科の先生はとても楽しい授業でしたが「地学は専門の先生がいないからあまり教えられない」とおっしゃっていたことです。その問題は易しかったので百点を頂けました。阪神大震災の数年前です。
明らかな性差別であり、憲法違反だと思います。日本国憲法第14条をお読みください。個人は人種、性別、宗教などによって差別をされてはいけない、と書かれています。国立大学が憲法違反を自ら行っているのは言語道断です。アクションプランそのものが憲法に違反しています。
私はこのようなことのために研究をあきらめていく、優秀な男性若手研究者が気の毒でなりません。
2011-03-15 Tue 08:29 | URL | korokoro [ 編集]
女性です。

こういう制度があると、ガチ公募で入った業績に自負のある教員まで、「女性だから所詮おまけしてもらった」と思われ、いい迷惑です。実際、そう言われたこともあります。

業績がない人に対して、男女にかかわらず「おまけ」するのはフェアではないでしょう。
2012-09-26 Wed 20:28 | URL | 杉 [ 編集]

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