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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

留学とか

学生(だけでなく、スタッフもですが)が実験を行っている研究所等に滞在するためには当然そのための費用が必要です。で、色々な財源を探り当てるのが、私みたいな人間の仕事なのですが、多くの場合科研費というものに頼っています。今CERNに滞在している博士課程の学生も科研費の恩恵にあずかっています。

一方、フライブルグ大学に滞在している学生は科研費ではなく、学生や若手研究者が海外で研究活動を行うことをサポートし研究者を育てるという観点の競争的資金を財源としています。競争的研究あるいは教育資金には色々な種類があり、前にも書いたこと何度かありますが、ぶっちゃけバラマキだよなぁ、と感じてしまうプログラムも時々見かけます。毒舌の私がそういう事例を書き始めると止まらなくなるのでやめておきますが、とにかく、そういうプログラムもあります。もしかするとフライブルグに滞在している学生が使っている資金もそういうバラマキの一環なのかもしれませんが、フライブルグに滞在している博士課程の学生は、この滞在期間中に非常に大きく成長して、その成長を目の当たりにすると、この財源には感謝せずにはいられません。研究はもちろんのこと、外国の大学にいるということで、日本とは違う環境というか風土というか文化というか研究の進め方というか、そういう諸々を肌で感じ、研究者としてだけではなく人間として大きく成長してるんですね。この資金は理学部のスタッフが中心となり獲得した資金なのですが、事務局的な役割を果たしている教授や事務の人々からも彼の成長ぶりがわざわざ私に報告されるほどなのです。

この学生以外でも、この財源で海外の大学に派遣された学生が大きく成長したという話をよく聞きます。こういう事例を見ると、教員側としても(私という意味ではなく、この資金自体を獲得するために、また獲得したあとの運営に携わっている人々という意味)雑用が増えても頑張ってこういう資金を獲得したいという気分になります。

そんなわけで海外留学が大きく役立っていることを認識できると、4月から留学生を受け入れるわけですが、その受け入れ責任者としてのやる気も上がります。ちなみに、4月から受け入れる留学生というのはマレーシアからの国費留学生なのですが、色々な面で国費留学生というのはやはり私費留学生よりも恩恵を得られます。その恩恵というのは、留学生が受けるだけでなく、受け入れ側もです。例えば、来日当初は研究生として大学に在籍することになるのですが、そのための手続きは事務側が面倒をみてくれますし、ビザ取得に関しても大学がサポートしてくれます。こういったことを慣れない私がやるとなったら…頭痛がしてきます。とまあ、色々なサポートは受けられるのですが、それでも当然色々やらないことはあるわけで、ちょっと仕事が一段落した私はこの辺をぼちぼちやらないとなりません。


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この記事のコメント

柳田勉指導教官のCERN出張中に、彼の主要業績「シーソー機構」を仮定せずにニュートリノ小質量を説明する理論を物理学会で発表しました。私も税金で海外出張させてもらい、元気なうちに S.Weinberg に会いたかったな。英語圏にはまだ行ったことがなく、海外渡航費補助の許可は下りなかったのに、英語力や海外講演数の差で業績評価するのはおかしいです。同じ業績なら、もちろん税金を節約して使った人のほうが有能だと思います。さらに、詐欺なら、マイナスの業績に数えるべきでしょう。まあ物理の実験系では詐欺は少ないんでしょうけれど。
2010-02-21 Sun 22:40 | URL | nisimiyu [ 編集]

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