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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

将棋と格闘技と研究

私が将棋"観戦"が趣味だということは何度か書きました。Web上の色んなサイトを徘徊したりもしています。そこで見たブログの書き込みが元ネタなのですが…将棋と格闘技と研究ってゲーム、競技として捉えたとき(研究をそう捉えるのは無理があるかもしれませんが)に同じカテゴリーな気がします。

私が見たサイトではゲームや競技をX軸に速度勝負か点数勝負か、Y軸に1対1なのか多人数の中で競うのかという尺度で分類しています。こうすると4つに分類できます。
- 1対1の速度勝負:将棋や格闘技など
- 1対1の点数勝負:囲碁やテニスなど
- 多人数のなかでの速度勝負:陸上競技や水泳など
- 多人数のなかでの点数勝負:ゴルフやボーリングなど
野球やサッカーは団体戦なのですが、複数のチームが同時に争うわけではないので、今の分類では1対1の点数勝負に分類します。

こう分類すると何が見えてくるかというと、1対1の速度勝負はall or nothingの世界で、負けたときのダメージが他の競技に比べて圧倒的に多いんですね。点数勝負の競技というのはレクリエーション的な要素が多くて、勝っても負けても「あー、もう少しだった」という具合で、ホントは大差でも負けたときの屈辱感、悔しさが1対1の勝負よりも小さい気がします。それに比べて格闘技は言うに及ばず、将棋にはそういう部分が大きく、1手のミスで急転直下いくら大きなリードがあっても全く安心できない、非常に格闘技的な面があります。また、だからこそ、負けた時(特に逆転で負けたとき)に将棋盤をひっくりかえしたくなるくらい悔しい思いをします。この屈辱感の大きさが将棋普及を妨げる理由の1つになっていると考えられているくらいです。私が観戦だけで自分でプレーしないのもその原因が大きいです。また、多人数の中での速度勝負は基本的にタイムを争うので、将棋や格闘技のような敗者のつらさが幾分ましです。

ということで、上では例をたくさん出しませんでしたが、1対1の速度勝負に分類される競技は人々に人気のある競技ではありません。あ、人気というのは、プレーする人が多いかどうかという意味です。観戦人口は多いでしょう。

もう一つの分類の仕方は、相手との相対的な力関係で勝負が決まるのか、絶対的な技量を争うのか、という性質です。将棋や格闘技、それから自転車競技のスプリントなどが前者で、ゴルフや陸上競技などなどが後者です。後者の場合、相手との関係は重要ではなく自分がベストのパフォーマンスを出せるかどうかが重要ですし、相性という要素が入り込みません。ところが前者は、相手との関係のみが勝負で競われるわけです。もちろん、絶対的な強者のほうが勝つことは多いのですが、競技の本質は、良いスコアを出すことではなく、とにかく対戦相手との相互作用を通して対戦相手を打ちのめすことなわけです。

というように、分類の仕方を変えてみても、将棋は常に格闘技と同じカテゴリーでいかに格闘技と似てるかということがわかります。

長ーい前置きのあとの本題ですが、研究活動って将棋や格闘技と同じではないかと常々感じています。Scientificな正しい態度ではないのかもしれませんが、現実問題としては、自分の研究分野で世界一にならないとならない、競争相手を倒さないとなりません。All or nothingは言い過ぎかもしれませんが、非常にそれに近いと感じます。また、競争相手と勝負をしている「競技」として捉えると、その本質は将棋や格闘技同様、相手との相対関係で決まるんですね。受験勉強のように客観的な数字で研究が評価されるわけではありません。

こう考えて、研究活動に人気がない理由は、将棋や格闘技をやろうと思う人が比較的少ないのと同じ理由なのかな、なんて思ってしまいました。


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