FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

税金

政治には興味がなかったのですが、最近は否応無しに色々調べたり考えたりする機会が増えました。勉強する機会を作ってくれた民主党には感謝すべき…とは全く思ってませんが、とにかく、なんとなく感じていたことが、財務省のウェブサイトあたりを巡回することで、はっきりとした考えになってきました。

明らかに日本は税金が少な過ぎです。特に、中所得者から低所得者の負担がこんなに少ない国というのは珍しいですね。大多数を占める人たちの負担が圧倒的に少ないんですから、財政が破綻しているのは当然です。もともと少ない負担なのに、さらにバラマキを要求する人々が何を考えているのか興味があります。電車の中で幼い子供と年寄りに囲まれても咳を譲らないどころか、自分の荷物で席を占有している人が何を考えているのか知りたいくらい、知りたいです。だって、家計におきかえたら、年収以上に借金を繰り返し、借金が年収より桁違いの大きさに膨れ上がっている状況で、さらに借金を増やしその金を浪費しろ、と言ってるのと等価なわけですよね。低収入なのにフェラーリに乗りたい、高級ホテルに泊まりたい、と言ってるのと同じことを国に要求するロジックがどこから生まれるのか興味深いです。

しかし、一般会計と特別会計の合計(重複を除く)歳出が去年は213兆円。そのうちの41%が国債。31%が社会保障。この2つの合計で73(=41.3+31.4)%、あるいは155兆円。この数字を見ちゃうと、事業仕分けがやはり馬鹿らしく見えてきてしまいます。いや、そういうことを言ったらまた誰かに反感を買ってしまうのかもしれませんが、予算収支を眺めると、どう考えても一番重要なのは税収の少なさです。国債の利子に苦しむ国家財政は、返せる見込みのないサラ金からの多重債務で苦しんでいる姿に重なります。

ちなみに、歳出の3番目以降が公共事業費の9兆円、教育科学振興が5兆円、防衛費が5兆円と続きます。公共事業は景気対策、雇用源の確保と言う意味なんだと思いますが、全く同様の理由で教育と科学にその金を回すという考えには、国民の方々はどう思うのか興味があります。道路を造る、港を整備する、というのは必要な部分もありますが、ほとんどは「無駄」であることを承知した上での景気対策なわけですよね。無茶な仮定ですが、今から1年間道路が全く新しく作られなくてもそれほど生活に困るとは思えません。そりゃぁ、山の中に新しく道を造れば便利になって嬉しい人はいるでしょうけど、ほとんどの人の生活には全く影響を与えません。けど、教育科学費をゼロにするのはいくらなんでも多くの人が反対しませんか。学校も幼稚園もなし、という生活には流石に多くの人は反対…ではないんですかね。つまり、無くても平気な公共事業は景気対策という目的なわけで、そのための金を大学や研究所につぎ込んでも迷惑するのは土建屋さんと重機メーカーだけだと思うのですが、まあ、そこらへんの業界のロビー活動が超強烈なんでしょうね。防衛費も同様で、自衛隊の人たちが災害復旧にあたるだけ(人件費+訓練費)なら5兆円もいらないわけで、ミサイルとか戦闘機とかをバンバン買ってるわけですが、武器をバンバン買わないと北朝鮮がすぐ攻めて来たりするんでしょうか。

教育と科学の分野から削れる(国家財政という観点から見たら)わずかな無駄というのは多分人件費とコンピューターを買ったりする予算として消化されるわけですが、それが個人の懐を潤しているわけではありません。そもそも無駄を前提として今まで定常的に使われてきた公共事業では、土建屋さんの懐を多いに潤してきたわけで、それに比べたらもし無駄があったとしても、正しい意味(=悪代官が上前をはねているわけではない)での公共事業となっているわけで、景気対策を必要と考える立場であれば実は問題ないのではないかと思ってしまったりします。リニアコライダー8000億があまりにも安く感じてしまいます。公共事業9兆円+防衛費5兆円なら、毎年2、3台作ってもいいくらいです。あはは。

(私の言いたいことを掴んでもらえないと鬱陶しいので念のために書いておきますが、教育科学の分野の無駄があっていいとは主張していません。誤解なきようお願いします。無駄を景気対策として必要と考える立場を取るのであれば、土建屋さん「だけ」でなく計測機器会社や精密加工業者などの科学技術関連に投資することで潤う産業に金を回してもいいのではないか、というのが前段落で言いたいことです。)

おっと、言いたかったことから脱線しまくって無茶を書きましたが、借金まみれで苦しむ構図から逃れるにはヨーロッパ各国に比べて圧倒的に低い税収を増やすか、アメリカ並みに社会保障を無視するしかありません。金がないのに買い物はできません。日本の国民にはそういう当たり前のことを幼稚園、小学生、中学生、高校生、大学生…と延々と教育しないとならないのかもしれません。このままでは、私たちの子供や孫は本当に可哀相です。

ちなみに負債総額1000兆円に対して、国の資産ももちろん多くあります。700兆円くらい。ですが、これこそ年金のための運用費だったりして、そういう出費に備えた部分を除いた純粋な資産はせいぜい200か300兆円くらいに見えます。大勢に影響のない資産で、借金まみれということには変わりありません。


日常 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<冬休み | HOME | CERNに長期滞在中の学生>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |