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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

研究所でのある日の出来事(その1)

前回スイスの研究所に滞在したときの出来事を何回かに分けて書きます。

私は髪の毛を非常に短くしていて、自分でバリカンで刈っています。研究所滞在が1ヶ月以上になると伸びてしまうので、日本製の電気バリカンを持って来ていました。だいぶ伸びたので宿舎で自分で刈ろうとしたときの話です。

電気バリカンを出し、新聞紙を広げて準備万端。いやまてよ。スイスも含めてヨーロッパではコンセントの電圧が200V以上、220Vだったかな。日本の2倍以上あります。ということは、消費電力だと4倍以上になっていまいます。中学生か高校生の頃の理科を思い出して下さい。消費電力は電流×電圧。今は使うバリカンの内部抵抗が一定なので、電流=電圧÷抵抗。よって消費電力は(電圧÷抵抗)×電圧=電圧×電圧÷抵抗ですね。電圧の二乗に比例するわけです。なんてことを偉そうに書いてますが、その時は酔っぱらっていて、まーったくそんなことは考えませんでした。

とりあえず試しに使ってみて、もしダメならブレーカーが落ちるだろう、くらいに暢気に構えてました。そして、コンセントにプラグを差し込み、様子を伺いながら電源のスイッチをオン。すると、いつも通りにバリカンは動きます。日本で使っているときよりは多少勢いがいいかな、くらいで、問題なく動いています。大丈夫じゃんと思い、バリカンを自分の頭にあてます。ウィーンという快調な音を立てながら、自分の手の動きに合わせて髪の毛が落ちていきます。1回、2回、そこまではよかったのですが…、
3回目か4回目にブチッという音とともにブレーカーが落ちてしまいました(と、その時は覆った)。

やっぱ、ダメか。じゃあ研究所のオフィスにある変圧器を使おう。なんてことを考えながら、部屋のブレーカーを上げます。パッと灯りがつくかと思いきや(髪の毛切ろうとしてたのは夜の10時くらいです)、部屋にある3カ所の照明のどれもつきません。
…ちょっとだけパニックです。その宿舎には夜は管理人みたいな人がいなくて、修理を頼むことできません。でも照明無しではつらいし、何しろ今の自分の頭はかっちょいい虎刈りになってますし、、、ということで、恥ずかしいのを覚悟の上で夜でも人が詰めている研究所内の消防署というかセキュリティの人のところに行ったわけです。

最初は怪しげなヤツが来たという警戒感一杯だったのですが、事情を説明したら、みんな私の頭を見て大爆笑。うーん、やはりそんなに面白いのか、自分の頭。でも、その恥ずかしさを解消するためにも、今は部屋の電源を修理してもらうことが肝心。そういうわけで、詰め所にいた人に、宿舎の緊急の連絡先に電話してもらいました。これで一安心と思いきや…
電話での会話が短いなーと思ったら、彼らが持ってる連絡先に電話すると間違い電話になってしまうんだそうです。「うーん、なんていい加減な緊急連絡先なんだ。」なんてことを思ってる場合ではありません。今一番のピンチは自分の頭です。

彼らは一生懸命連絡先を調べてくれましたが、結局、連絡を取ることはできませんでした。まあ仕方ない。とりあえずオフィスで頭を刈って、夜は照明無しで寝よう。そう思ってオフィスに戻って、バリカンのプラグを変圧器経由でコンセントに差し込みます。そしてスイッチオン。ウィーン…と、言いません。えっ?

酔っぱらってることもあって状況が飲み込めません。あれ、ブレーカー飛んだだけじゃなくて、バリカンが壊れてる?なんてことに気付くのに数秒。脳味噌がしばらくフリーズです。うーん、何て面白んだ俺。これはネタになるぞ、なんてことを考える第三者的な自分と、焦りまくってる自分がいて、不思議な気分でした。でも熟慮数十秒。今できることは何もない。とりあえず照明なしでも我慢して、明日の朝、床屋に行くなり、新しいバリカンを買いに行くなりするしかない、そう判断して宿舎に戻り、真っ暗だと流石につらいので、廊下の灯りが漏れてくるように、ドアを少し開けてその夜は寝ました。

(今日はここまで。その2へ続きます。)


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