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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

久々のゼミ

いやー、今日は久々にゼミをやりました。それもダブルヘッダー。って、そもそも、そういうスケジュールなのですが。

午前中は定例の研究室のミーティング。文献紹介で修士課程の学生が選んで取り上げた論文がなかなか面白かったです。面白いというのは興味深いという意味よりも、むしろ笑えるという意味で、です。内容は、超高エネルギーのニュートリノを加速器を使って生成し、それを地球の裏側(?)に向けて入射。超高エネルギーのため地球1個分くらいニュートリノが進んだところで土と衝突(私たちが普段使う典型的なエネルギーのニュートリノでは地球を1億個程度進まないと物質と衝突しません)、その衝突により生成された中性子を核弾頭にぶつけて、核兵器として使用される前に核弾頭を部分的に破壊して使えなくしてしまおう、という内容です。

そういうネタで研究(?)をしている人がいるというのは噂には聞いていましたが、なかなかにSFチック、機動戦士ガンダムを作るよりも難しそうでかなり笑えました。いや、原理的にはOKですよ。しかし、実現可能性が果てしなくゼロなのです。1000TeVのミューオン加速器をまず作らないとなりません。で、その加速器を動かすための電力は日本の全電力使用量の1/4。いやー、スケールの大きな計画である意味感動はしました。しかも、武器とは書いてなく、核兵器を無力化すると主張してますが、核爆弾を一部(数%と論文では主張)爆破させるわけですから、核弾頭を保管してある基地付近は大変なことになりそうです。

しかも、核弾頭の位置をどうやって正確に知るのかは謎ですし、中性子の遮蔽材である水に囲まれている原潜には無力。今回のミーティングでは研究室のメンバーみんなで大笑いして、ストレス解消になりました。にしても、狙いはミューオン加速器の開発にあるのかもしれませんが、それにしても…無茶すぎます。科学者の範疇を越えていて、ちょっと怖いです。

内容自体はトンデモでしたが、噂に聞いていた論文を読むことができて、個人的には今日のネタはヒットでした。ありがとう、Uくん。

そんな楽しい論文を読んだ後、午後はまず、修士課程の学生と過去の有名実験の論文を読むゼミ。のはずなのですが、有名論文に辿り着く前の物理の記述部分に前回同様、予想以上に時間がかかり、今回も有名実験にまでは辿り着けませんでした。有名論文は次回からになりました。

で、一休みした後に学部4年生とのゼミ。こちらは検出器の教科書を読んでいて、今日は荷電粒子と物質との散乱の話。基本中の基本の話ですが、有名な公式がどうやって導かれたかを導出するのは容易ではなく、かなり大変でした。来週は、こういう検出器関連のゼミでの最重要項目の一つとも言えるフォトンと物質との相互作用の話。Kくん、Fさん、しっかり予習をしておいてね。


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