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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

今日の授業とLHCの近況

今日の午後は昨日に引き続き1年生の実験の授業。ただし担当する実験内容は昨日と違い、実験第1週目の今日は力学でBordaの振り子でした。昨日の授業の受講者は工学部のとある学科、そして今日は基礎工学部のとある学科でした。ちなみに、水曜日には理学部の1年生相手の実験の授業も担当しているので、別の学部・学科の学生を対象に連続で同じような授業をしていることになります。人間観察好きの私にとっては、これは結構面白かったりします。学部が違うせいなのかどうかはわかりませんが、とにかく、クラスによって雰囲気が全然違うんですね。

で、もちろん、教員の話を一生懸命理解しようとしてくれて、やる気がみなぎってるクラスの担当のほうが、私も授業をやっていて楽しいわけで、今日のクラスは教員にとって非常に楽しいクラスでした。あ、色んな人に誤解されそうなので言っておきますが、女の子が多かったから楽しいと言ってるわけではありませんよ。それはそれでもちろん私のモチベーションは上がりますが、それだけではなくて、やる気があるというか、私に質問をしに来る学生が多くて楽しかったです。何かを教えてくれて請われるのは、教員としては嬉しいものです。

と、毎日、どっかのスクールで大学院生相手に講義をした話や、大学の授業の話ばかり書いているので、今日はLHCの近況についてもちょっとだけ書いてみます。自分が研究者でもあるということを忘れそうなので。ははは。

CERNでは先月中頃から末にかけて、LHCにビームを入射するテストが行われました。去年の事故以来1年ちょっとぶりにビームがLHCリングに入れられました。最初のテストではイオンビームを初めて入射(何のイオンだったか忘れました)。ALICEというイオン衝突の実験用検出器付近までビームが届いて、検出器側でもビームが入射されたことを確認したようです。後半のテストでは陽子を先のイオンとは反対向きに入射。入射地点に近いLHCbという検出器でビームが入射されたことによる粒子群を観測したようです。どちらもLHCリングを1周する前のテストで、約1/8周(?)ほどさせるテストでした。

ちなみに、検出器側ではビームを入射するときに、どういう体勢を取るか(=データ収集できる状態にしたいが、検出器の安全も考えないとならない)が最近はさかんに議論されています。例えば、シリコンセンサーにかけるバイアス電圧をどれくらいにするか、とか。

LHCの話に戻りますが、他にもLHCの超伝導電磁石に電流を流し、1TeVちょい相当のビームを曲げるに足る電流を流してもクエンチしないことが確かめられたりして、本格的な実験開始が近いことを感じます。今のところ聞こえて来る限りは大きなトラブルもなく、このまま順調に実験開始できることを願っています。

マイナーなトラブルでは、スラドあたりでも話題になっていましたが、鳥がくわえていた(?)パンを落とし、それが屋外にある電源施設のどっかをショートさせて、LHCが停電になるというアクシデントがありました。普通に停電に備えるfailsafeシステムが作動したので大きなトラブルにはなりませんでしたが、超伝導電磁石を冷やすパワーが落ちて温度が数℃高くなったらしいです。すぐに復旧して磁石を冷やし始めることができたようで、ホント、大きなトラブルにならなくてよかったです。

しかし…なんで鳥が落としたとわかったのかが気になります。バゲットが落ちてたのは確かめられたらしいですが、なんで鳥の仕業だとわかったんでしょうね。


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