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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

D論のテーマ

昨日は子供を連れて大学へ行ったのですが、連休中とあって静かでした。帰省している人間もいるようですし、研究室に住んでいるのではないかと思わされる学生も珍しく研究室にいなくて、非常に閑散としていました。

そんな大型連休ですが、連休突入直前の金曜の夕方は、博士課程の学生2人を集めて(とは言っても、1人はCERN、もう一人はフライブルグにいるのでテレビ会議ですが)D論のテーマについて少し議論しました。ハードウェアやソフトウェアの仕事には非常に興味を示すのに、肝心の物理にあまり興味を示さない学生が日本人の学生には結構います。そうならないようにときどきアドバイスしているのですが、金曜のミーティングも同様の狙いでした。

実際問題、どれくらいの量のデータが収集できるかわかりませんし、SUSYがあるかどうかもわかりませんし、もしSUSYが正しいにしてもどういう質量スペクトラム、あるいはモデルパラメータなのかわからないので、今の段階で何をするのか決めるのが難しいというのはわかります。でも、なにかが見つかった後ではテーマとして選ぶには明らかに手遅れなわけで、ある段階で何をテーマとするのか決断しないとなりません。ある意味、ギャンブルしないとならないわけですね。大きな決断で迷う気持ちはわかるのですが、最後は思い切りよくどこかにチップを賭けるしかありません。

ということで、Hくん、Mくん、ぼちぼちテーマを絞り始めましょう。


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この記事のコメント

こんにちわ.B4 の時は物理の勉強をしたい理由でわざと素粒子理論に居ました.

そのためかマスターで,今の実験の研究室に移ったときから,逆に物理にしか興味がなく,マスターは KEK のNさんと SUSY の exclusive な解析をしました.

そしてドクターに上がってからは,トリガーアルゴリズムの作成 (ソフトウェアのお仕事) をやってはいますが,その動機は,やはり SUSY です.

スタッフの思惑通りにせず.自分のやりたいようにやってきています.お陰で,ハードウェアは全然触れていません.Camacとか全くもって操作できません!
<-- 自慢するとこではないですが...(>_<)

ハードウェアが好き,モノを作ることに興味がある,
そういう後輩を羨ましく思うときがよくあります.
物理解析をするには,絶対に検出器のことも理解しておかないと苦しいことがありますので.
今,トリガーアルゴリズムを作成しながら,それを痛感しています.
2009-09-21 Mon 15:00 | URL | 近所の大学の ATLAS D2 の学生 [ 編集]
D2の学生さん、

コメントありがとうございます。

私のスタンスは、物理学科の学生である以上研究の最終目標・目的は物理で
あるべきだと思っています。というか、私だけではなく暗黙の了解ですよね。
だから、D論は物理解析でないとなりません。検出器でも最近は書けますが
かなりの例外ですよね。

ただ、実験の性能を最終的に決めるのは検出器(と加速器)で、何を
どうすればもっと性能の良い検出器を作ることができて、どういう
実験をすれば物理結果を改善できるのか、ということを実験屋は考え
なければなりません。今D2の学生さんが感じているのもこの辺りの
ことだと思います。

物理解析はD論のために否応なしやるので、検出器のことを肌で感じて
欲しくて多くの指導教員は、マスターくらいの学生にハードウェアを
やってもらい、徐々に物理解析に移行していくというシナリオを
描きます。が、Dの学生さんのように好きなことを好きなようにやるのも
勿論アリだと思いますよ。強い意志があって、その意志に基づいて
行動するというバイタリティは大切なのではないでしょうか。真に
必要を感じたらそのときにハードウェアに触れることも可能かと思います。

とりあえず今はトリガーの開発と解析を頑張ってください。
2009-09-22 Tue 11:29 | URL | ExtraDimension [ 編集]

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