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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

LHC再開はどういうシナリオでも少し遅れます

LHC再開シナリオというエントリーで、LHC再開のスケジュールに関してオプションが3つ考えられている、ということを書きました。基本的には、陽子を曲げて円軌道にするための超伝導電磁石が予定通りの電流を流せない(=磁場を強くできない=陽子を曲げられないので、エネルギーを高くできない)ということが、問題の根幹でした。

その話とは独立に(完全に独立ではないのかもしれませんが)、とある場所で加速器の真空漏れが見つかって、その復旧のために、再開が少し遅れるということがCERNの所長からアナウンスされました。10月末再開予定でしたが、早くても11月中旬に再開がずれこみます。

混乱しないよう繰り返しますが、オプション1は予定通り5+5TeV、オプション2は3あるいは4TeV、オプションは3は5TeVですが再開は来年の春以降、というシナリオでした。今回の真空漏れで、たとえオプション1あるいは2でも再開が少し遅れることになったわけです。オプション3の場合は、元々再開が大幅に遅れるシナリオだったので、今回の真空漏れによる影響はあまり無いと思われます。

しかし、冗談ではなく、毎年「LHCは来年始まります」と言わなくてはならないようになりそうで、恐ろしいです。TevatronのRun2でなかなかルミノシティが上がらないことを非関係者が揶揄していましたが、Tevatronはルミノシティが低くてもビームが出て、かつ衝突させていただけLHCよりもだいぶマシだったのかと最近思い始めています。


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