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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

歴史は繰り返す(ノーベル物理学賞受賞記念講演)

昨日のエントリーでも書いたように、今日は南部さんの業績を称える(?)学会のセッションが午後まるまるありました。南部さん本人は来られまえんでしたが、南部さんにゆかりのある(著名?)研究者が南部さんの業績などについて講演をしました。その中で私が知らなかった面白い話を一つ…。

南部さんはノーベル賞を貰っても不思議でない業績が幾つもある凄い人です。が、ノーベル賞を授与するには一応対象となる論文が必要です。論文というと査読つき(査読なしの場合もありますが)の学術雑誌に掲載されたものを指すことが多いですが、それ以外にも国際会議のproceedingsというのもあります(proceedingsというのは国際会議、学会等での講演を纏めた議事録とでも呼ぶようなもので、わりと短めの論文です)。で、去年受賞したノーベル物理学賞の対象となった「自発的対称性の破れに関する研究」というのは、学術雑誌に投稿されたものではなく、インディアナ州で行われた国際会議の発表に関するproceedingsでした。

なのですが、その会議自体には長男の方がご病気で南部さんは出席することができませんでした。そこで、同僚だったラシニオ(だったかな?)という人がピンチヒッターで講演を行ったんですね。で、問題は今回のノーベル賞受賞講演です。

新聞報道等でご存知の方も多いと思いますが、南部さんはノーベル賞授賞式に出席されず代理の人がノーベル賞受賞記念講演を行いました。その代理というのが…ラシニオなんです。

ラシニオは記念講演で言ったそうです「History repeats(歴史は繰り返す)」と。うーん、こんなこともあるんですね。ノーベル賞受賞記念講演を代理人が行ったこと、ノーベル賞を受賞する直接のきっかけとなった国際会議を別の人が実は発表したこと、この2つは知っていたのですが、その代理人が同じ人だとは知りませんでした…。

まあそれはさておき、今日のセッションは理論家、実験屋、そして加速器の人、と様々な人の講演がありましたが、どれもそれなりに面白く、このセッションだけでも私にとっては学会に来た甲斐がありました。あ、いや、正直に言います。このセッションの講演者はみな大御所でしたが、全くダメダメな講演者もいました。その人を除いてはどれも面白い発表でした。

それはさておき、南部さんご自身の講演を一般の方が聞ける機会があるといいですね。Mさん、もしそういう機会がありましたら、私が知っているときはこのブログで告知しますね。

それから…
南部さんとは関係ありませんが、私の指導する学生の一人も今日発表を行いました。そつなくこなしていましたし、彼の講演は毎回安心して見ていられません。お疲れさま。


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