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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

そういえば

国際会議の話をさっきしましたが、Moriondという国際会議も今週開催されていて(Moriondと一言で言っても、宇宙線、電弱相互作用、強い相互作用と3つの会議に分かれていて、それぞれ時期をずらして行われます。今週行われていたのは電弱相互作用パート)、例によってTevatronのヒッグス探索の結果もアップデートされてますね。「例によって」というのは、前のエントリーで書いたように、Lepton Photon, ICHEP, あるいはMoriondに合わせて(たまにはLaTuileも?)各実験グループは新しい結果を出します。

以下専門家向けですが、一般のかたは雰囲気を味わって下さい。

この図にあるように
higgs_tevatron_moriond09ew
160-170GeVのヒッグスをexcludeしてきました。いくら統計を足しても160GeV付近より重いとこでは、相変わらずデータが予想より少ないです。独立な統計を足しても相変わらず下ぶれしてるというのは、バックグラウンドの見積もりを間違えているのではないかと思ってしまいますが、どうなんでしょう。

と、思って別の図を見ると…
higgs_tevatron_moriond09ew_2
バックグラウンドだけの場合に比べて1sigmaの下ぶれ(この図では予想より上にデータが来る)なので、まあそんなにおかしくはないですか。


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この記事のコメント

160 GeV 以上で event 数が少ない件ですが、この図は Limit の図で、重いところは H->WW->lnlnでしょうから、mass cut はしてなくて各点の corelation は高いと想像します。event 数が少ないことに違いは無いのですが、この分布だけでは何も言えないですね。他の分布を見たら Monte Carlo と激しくあってなかったりして。
2009-03-15 Sun 16:36 | URL | 中村 [ 編集]
なかむらさん、

スパムが目立たなくなるようにコメントしてくれたのでしょうか。
ありがとうございます。

ちょっとだけマジレスすると(以下私信)…
個々の分布は激しくあってないということはなさそうですよ。
ただ、信号とバックグラウンドを最終的に分離するための
likelihoodの分布(各mass pointごとに作ってるらしい)を
見ると、160GeV前後以上のmass hypothesisではどのmass
hypothesisでも、信号ならpopulateするであろうlikelihood
上の領域でイベント数が少ないみたい。バックグラウンドは
コントロールサンプルでlikelihoodの分布を合ってることを
確かめられるけど、信号のほうは確かめようがないので、
ホントは信号があるのにその分布がMCと違ってる、という
可能性もありますね。

あと、160GeV以下も相当低いところまでWWがdominant
ですよね。なので、160GeV以下で合ってくるというのは、
逆に(もし信号のlikelihoodを過小評価してるとしたら)
そこら辺のmassではMCで予想してるよりもバックグラウンド
が多いのかもしれません。あるいは他のチャンネルで激しく
バックグラウンドが多いのか。

いずれにせよ、WWだけでなくどのチャンネルでも
likelihoodを使い、しかもそれらを各massごとに足して
いるので、何が起こっているか理解不能というのはその
通りですね。はい。

2009-03-15 Sun 18:36 | URL | ExtraDimension [ 編集]

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