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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

激しく紙ベース

某理事は,常々KEKのことを「CERN,Fermilabと並ぶ世界三大素粒子研究拠点」と宣伝せよと言ってます。三大なんちゃらが好きなのは日本人特有の概念だそうで,周囲のインテリの人たちにその概念についての蘊蓄を語ってもらったことがありますが,今書こうとしているのは日本人が「3」という数字にこだわりがあるかということではありません。

世界三大拠点(?)の一つなのに,KEKの計算機の管理が恐ろしいまでに紙ベースで多くの人が悲鳴をあげています。しかも,単に紙ベースなのは構わないのですが,あらゆるシステムが独立に紙ベースです。
- 中央計算機
- メール
- VPN
- 無線LAN
- Vidyo
- webシステム(恐ろしいことに,サイトごとに申請が必要)
- アジェンダシステム
- wiki(これもどうやら各々のスペースごとの申請が必要らしい)
すぐに思いつくだけでこれくらいあります。

さらに泣きたくなるのは,それぞれの申請に自分の自筆署名+管理者の署名が必要,かつ,申請が受け付けられた後にパスワードが送られてくるわけですが,それがまた紙。今は在宅勤務なのでメールでの受付が可能みたいですが,当初は,そうなっていたのかどうか下々は知らなかったため,在宅勤務をしたくても,申請をするために出勤(誰かのサインも必要),でもってアカウントができたかどうかを確認するために出勤(アカウントができたお知らせメールすらないので,所内便が来てるかどうかを確認しなければならない),という恐ろしく不条理な行動をしなければならない人が数多くいました。

webやらテレビ会議システムは大学の人も使うのですから,膨大な申請が必要です。たとえばATLAS日本グループだと100人オーダーの人が申請するわけですが,当初はそれ全ての申請書に私がサインをしなければならない,という恐ろしい障壁がありました。この点については,Hさんという人が担当部署と交渉をしてくれて,個々の申請に対してサインは不要,全体に対して一筆書くという特例措置を認めてもらいました(Hさん,ありがとうございます)。しかし,アカウントができあがると,パスワードの記された紙の束が私のところに届きますので,それを私がそれを大学の人に配らなければなりませんでした。パスワードの紙を郵送するのは微妙なので,研究会のときなどに手渡しするということをやったのですが,なかなかに辛い作業でした。

紙ベースの死守,アカウントを統合しない,この2点のうち,どちらか1つでいいから譲歩してもらえればユーザーの利便性は飛躍的に高くなりますので(もちろん,紙ベースではない統合アカウントが一番ですが),各方面から非常に多くの強い要望が出ていると思うのですが,いつになったらこの不便さから解放されるのか。。今回の在宅勤務で少し突破口が開けたようにも思うのですが,新型コロナ騒ぎが収束したらその先どうなるのか,興味深いところです。しかし,IT Division が紙大好きというのはなかなか面白い話です。安全度が高いと言えば高いのでしょうけど。。

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