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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

「見えない宇宙線を見る」実習

総研大の実習として高専の学生の受け入れを行うことになりました。「見えない宇宙線を見る」というタイトルで募集したところ,一人の応募があり,8月末から9月初めの10日間ほど実習を行います。

当初はとりあえず宇宙線を見よう,というコンセプトだけであまり何も考えていなかったのですが,実際に応募があり受け入れすることになったので,具体的に何をするか考えて準備を始めました。企画は私が出しましたが,受け入れ担当は,Nさん,Tくん,私という飲み仲間(?)の3人で,ぼちぼちと準備を始めました。

ファイバートラッカーを何層か作って,宇宙線の軌跡をビジュアル化できればいいかと一瞬思ったのですが,それだと,レートが低いので膨大なチャンネル数が必要になりそうです。ということで,棒状のシンチレータ板に溝をほり,波長変換ファイバー+MPPCで読み出すことに予定変更。まずは,調達に時間のかかりそうなものの手配から始めました。

MPPCは,私が阪大にいたときに修士の学生にビームプロファイルモニターとしてファイバートラッカーを作ってもらったことがあるので,それに使ったMPPCを再利用できないかNくんに打診したところ,予備も含めて早速送ってもらい,まずは問題解決。ファイバーはTくんがコネを利用してKOTOから貰うことに。シンチレーターは手頃なものがなさそうなので,買うことに。MPPCの読み出しは,EASIROCボードの元締めがいるので不安なし。ということで,シンチレーターを入手し,溝の加工を行うことが現状の目標となっています。

この手の学生教育関連の実習をやろうと思うと,KEKではいつも手頃なものがなくて困ります。学生のFくんが高エネルギー実験未経験ということで,宇宙線中のミューオンの寿命を測るという定番測定をしようと思ったときも,大学の研究室と違って適切な機材が全くありませんでした。そのときも,Tくんがどこかからシンチ+PMT等々を借りてきてやっと測定をやりました。どこの大学でも転がっているようなシンチ+PMTとか,CAMACとかが,身の回りに落ちてないんですよね。SuperKEKB+Belle IIはあるのに。。。スキー場にたとえると,斜度40度近い斜面ばかりで,ビギナー用の緩斜面がないスキー場,そんな感じでしょうか。ビギナー用の実験機材も,中上級者向けのビームテスト設備も欲しいところです。

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