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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

研究所滞在

実験現場である研究所に滞在するのは、やっぱり研究の面では楽しいです。実験が走っているわけではありませんが、本当にちょっとしたことではかどっていなかった研究が、人から色々教えてもらってどんどん進みます。メールでのやりとりってやっぱり話が進まないんですよね。下手すると返事をもらうだけで一苦労だったりしますし。

Collaboration meetingにもちょこっと出て、LHCのスケジュールの話を聞きましたが、全体のスケジュールではこの前書いた内容に比べて特別新しいことはありませんでした。9月にビームを出して10月に5TeV+5TeVで衝突、11月から物理のデータ収集を始める。2010年の10月までデータ収集を続けるが、スケジュールが遅れた場合は11月一杯まではデータを取り続ける。というのが全体の予定です。冬のシャットダウンも基本的には予定していなくて、クリスマスだか年末年始だけは短いシャットダウンがあるかも(?)しれませんが、例年ある電力代高騰のためのシャットダウンというのはしないそうです。ちなみに、コメント欄になかむらさんという方が書いていましたが、12月1月2月の3ヶ月間は電力代が他の月に比べて2倍から3倍近くになるのですね。そこで電力代を抑えるために、LHCの金(電力代)食い虫である加速器の冷却系(超伝導を作るための)の使用電力を通常の5/8に抑えるとか何とか言ってたような気がするのですが、それで大丈夫なのでしょうか。大丈夫なら最初からその抑えた電力でやればいいのに、と思うのですが…。

スケジュール以外で気になったのは、LHCで陽子を曲げるための超伝導電磁石は陽子のエネルギーを上げるのに伴って磁場を大きくするために電気をよりたくさん流すのですが、7TeVどころか6TeVまで行こうとするとそれなりの台数の磁石がクエンチ、6.5TeVまで行こうとするとかなりの数の磁石がクエンチしそう、というような発表がありました(すみませんが、数字は書きません)。私の聞き違いかもしれませんが、磁石のトレーニングを積むことでどんどん改善されていくものなのですかね。やっぱり、7TeVは大変なのかなぁ、なんて思ってしまいました。

そういう発表があったから、というわけではないのでしょうが、TeV+7TeVではなく、5TeV+5TeVとか、その間のエネルギーでの衝突実験だった場合の、ヒッグス探索能力の評価なんていう研究もすでに行われているようです。

色んな意味で、Tevatronがどんどん延長され続けそうです…。


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