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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

Particle Flow

昨日の晩,日本に戻ってきました。2週間ほど前に,CERN行きの飛行機では新しい映画を見ることができてよかったと書きましたが,帰りも2本見ました。1本はミックス。内容なんてもうどうでもいいです。ひたすら新垣結衣かわいい,という映画です。設定やストーリーを楽しむのではなく,新垣結衣のかわいさを楽しむ映画です。もう1本はオリエンタル急行殺人事件。ストーリーを知っていても結構楽しめました。知らずに見てましたが,出演者が凄く豪華です。

映画の話はさておき,先週のATLAS Weekでは色々な報告がされるので,当然,色々新たな情報を仕入れます。実験現場にいれば自然と知ってるような話でも,現場を離れている人にとっては情報をアップデートする良い機会です。中でも印象に残っているのは,ジェットのアルゴリズムにいよいよParticle Flowが導入されたことです。以前からアルゴリズムが組み込まれてはいましたが,ATLASのオフィシャルにはなっていなかったので,あくまでstudyのレベルで使っていました。それがいつの間にかオフィシャルになっていました。CMSでは以前からParticle Flowだったのですが,ATLASではカロリメータの性能がCMSよりいいということもあり,その導入が遅れていたのですが,いよいよですね。その発表では,どれだけ性能がよくなったか詳しく説明されてなかったので,これからその手の資料を眺めてみるつもりです。

ちなみに,Particle Flowというのはジェットのエネルギーを測定するのに,荷電粒子の情報を使う方法です。通常はカロリメータの情報だけを使って,較正値をもとにカロリメータに落としたエネルギーからジェットのエネルギーを推測しますが,Particle Flowでは荷電粒子のエネルギーは飛跡情報から運動量(=ほぼエネルギー)を使って求めます。で,カロリメータで荷電粒子が入射した部分では,飛跡情報で求めたエネルギーをさっぴき,残りのエネルギーを中性ハドロンのエネルギーと思って足しあげます。通常は,カロリメータで測定するハドロンエネルギーよりも運動量測定の分解能が高いので,さっぴきなどの補正がうまくいけば,ジェットのエネルギーとしては分解能がよくなるというわけです。

CMSの場合は,ATLASと違ってソレノイドの中にハドロンカロメータを入れているのでハドロンカロリメータが薄く,ハドロンシャワーの漏れが多くハドロンカロリメータの分解能はよくありません。それをParticle Flowで補うという思想だったので(?)導入が早かったようです。ってか,ATLASの場合は,カロリメータ好きな人が権力を持っていてため,飛跡情報を使うParticle Flow導入が遅れたという説があったり,なかったり。。まあ,CMSほどの改善がなかったというのが本当のところなのかもしれませんが,それを確かめるべく,先の段落で書いたように,どれくらいの改善量だったのかが気になるところです。

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