ATLASの一部も備品2018-02-20 Tue 21:32 どういう流れで尋ねられたのかはわからないのですが,KEKがin-kindとして収めたATLAS検出器の一部がまだKEKのものかどうかを教えてくれという依頼が来ました。シリコンストリップ検出器の一部とミューオントリガー用チェンバーとエレキなどをKEKが納入しているのですが,調べたところ,というかTさんに教えてもらったのですが,それらは全て今もKEKの備品でした。いやー,びっくりです。備品シールまであるそうです。MoUにも,なんらかの段取りを踏んで移管の手続きをしない場合は,in-kindでの納入品は納入した側の資産のまま,と書かれていて,わざわざ移管の手続きをしていなかったので,未だにKEKの備品なんだそうです。 こういう不思議なことはよく考えると結構あって,たとえば,私が管理者になっているものには,CERNのPSブースターのアンプがあります。固定資産の確認として,毎年チェックが要求されるリスト一覧に入っていまして,もうすでに現場にインストールされて見えなくなっているものですが,っていうか普通にアクセスできるところにあるとは思えませんが,KEKの備品としてカウントされています。物品管理,資産管理の観点からは当然のことではあるのですが,かなり不思議な感じがします。あ,KEKのキャンパスの外にありますから,機構外使用届というのを出しています。ちなみに,インストール前には,CERNに来た時点で証拠写真を撮ってもらいまして,コンセントの形から少なくとも日本ではないことがわかる場所を背景にしてもらうなどの配慮をしました。 すでに山ほどある備品の管理者として登録されていますが,これからもどんどん増えていくかと思うと,先が思いやられます。 KEKB加速器も当然KEKの備品ですから,QCSマグネット資産価値うん億円,耐用年数X年など,とてつもない高額品がたーくさん登録されているのでしょうね。 |
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