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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

これevidence?

9月以降海外出張がとんでもなく多くて,今週はCERNにいます。もっぱら精神的に病んでしまいそうな打ち合わせをひたすらこなしているのですが,昨日は,Yくんにつられて(?),CERNセミナーを聞きに行きました。

ATLASグループがttHのevidenceを主張する内容だったのですが,正直なかなかに辛いものがありました。自分もATLASをやってるのだから,こういうことを言ってはいけないのかもしれませんが,ヒッグスが影も形も見えません。というのも,ヒッグスの崩壊モードは幾つかありますが,感度のほとんどはmulti-leptonで決まっています。Multi-leptonではヒッグスの再構成をしませんから,これでヒッグスとトップの結合を見たと言われても,多くの人は「えっ?」という反応になってしまいます。それに,信号はレプトンとmissing ETだけなので,標準模型内で考慮している背景事象の見積もりの精度が仮に高くても,標準模型の枠外からの寄与に関しては全く考慮されていません。何らかの信号を見つける際に,標準模型を完璧に仮定してしまったら,もはや何を測ることになるのか意味がわかりません。

ここはやはりttH(→γγ)できっちりとヒッグスを見ないとダメでしょう。統計がたまれば綺麗に見えてくるはずで,もしそれが綺麗に見えれば,multi-leptonもクロスチェックとして意味あるかなとは思うのですが。というわけで,Hくん,解析頑張ってください。

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