ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

RK*

先週CERNのセミナーで,LHCbがRK*が1からズレている,と言っても2σちょいですが,という結果を発表して,理論屋さんの間ではちょっとした話題になっているようです。RK*というのは,B→K*eeとB→K*μμの崩壊比の比で,標準模型ならペンギン経由のγ(とZも?)が電子対かミューオン対に行くだけなので,その値はほぼ1です。電子とミューオンでは質量が違うので位相空間のデカさは多少違いますが,今はざっくりとした議論なので,γとの結合に電子とミューオンに違いはないのでほぼ同じということです。

どっちを分母にしてるのか定義を忘れましたが,とにかくそのRK*が1から2σちょいズレてるということですが,普通にSUSYとかでそういうこと起きませんし,無理やり電子への結合ととミューオンへの結合の違うものを入れようとしたら,他の観測事実にひっかかってしまうだろうし。。。というわけで,自然にこれを説明するのはなかなか難しい気がしますが,これまでの既成概念にとらわれず虚心坦懐に実験結果を吟味するという姿勢は大事だと思うので,注目は一応しておこうと思っています。

セミナーの内容は見ていませんが,実験屋的には電子とミューオンの検出効率にバイアスがないかをまず気にします。当然,それぞれの検出効率を測るだけでなく,J/psiあたりで測定にバイアスがないかをチェックしてるんでしょうね。他にも色々in-situのデータでチェックできることはあるので,もし,1からのズレが実験によるものだとしたらあとは統計ということになりますが,いずれにせよ,そのうち発表内容をよく見てみようとは思っています。

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