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インフルエンザにかからない人がいて当然

自治体とかでやっていた餅つきをやめることにした自治体が最近増えているというニュースを目にしました。なんでだろう?と思って記事を読むと,ノロウィルスだかの感染が怖いからとのこと。声高々に食中毒の恐れがあるからやめろと言う人がいるそうで,自治体としてはクレーマーの相手はしたくありませんから,そりゃあ止める方向になります。公務員とか,店員とか,文句を言われても反論できない立場の人に文句を言うのが好きな人が多いので,世の中の色々な催しがどんどんなくなりますね。

おっと,今日のエントリーではそういうことを言いたいのではなく,冬になるとノロウィルスやらインフルエンザの話題が年毎に増えているような気がして,それについて書こうと思ったのでした。まず,断っておきますが,今日のエントリーを書くにあたり色々な統計情報をウェブから拾ってきました。なるべく信用のおけそうなところから数字を引用しましたが,私の見間違い,計算間違いが大いにありうりますので,以下の話で出てきた数字や結論を鵜呑みにせず,興味がある人は自分で調べて計算してみてください。

そういうわけで,まずは,ノロウィルスとインフルエンザの感染者数をググってみました。「感染者数 年間」とかを加えると色々なデータができてます。信用のおけそうな厚労省のデータを見ると,まあ,予想通りですが最近になって感染者数が増えているという傾向は読み取れません。もちろん統計処理していないので,数字,あるいはグラフを見ただけの印象ですが,年毎の推移は統計誤差の範囲内で,特に顕著な傾向があるようには見えません。人々が喰いつく話題を見つけるとそれをこれでもか,と繰り返す,あるいはヒートアップさせるのはマスコミの常套手段ですし,人々が喰いつくのですから営利団体としてはそのテーマを使わない手はありません。逆に言うと,日本人は本当に健康ネタ,安全ネタが大好きなだけという当たり前の結論になってしまいそうです。

それだけではツマラナイので,もう少し別のことも考えました。これだけマスコミや世間がノロウィルスやインフルエンザのことを目の敵に取り上げるのに,有意に年間の感染者数が減っていってるようには見えないのも事実です。これはなんでなんでしょうね。仮説1は,高齢化。衛生状態や感染防止策は年々向上してるのに,高齢化によって感染しやすい人の数が相対的に増えている。仮説1は,年々医者に行く人の数が増えている。高齢化という意味ではなく,同じ年齢層を比べても昔よりもすぐ医者に行く人が増えていて,かつ,検査がすぐにできるようになったことがあり,実数は減っているが,見つけられる感染者数が増えたというもの。最後の仮説は,結局気にしても大して変わらない。本当に感染を防ぐにはそれはもう相当の覚悟で臨まない限り無理。私が思いついた仮説はこれくらいなのですが,当然,答えは知りません。

それからもう一つ,予防接種なんてうたなくてもインフルエンザにかからない(と言い張ってる)人がよくいます。かくいう私もその1人です。インフルエンザにかかった子供と毎日一緒に寝ていた時はさすがに感染しましたが,そのとき以外はかかったことがありません。逆にインフルエンザにしょっちゅうかかる人もチラホラいます。これって何故だろう?という話です。

一つには,感染してるけどそれに気づかない鈍感な人,あるいは本当に症状の軽い人がいるとか,そういう議論もあると思うのですが,今ここではそういう話にしないで,本当にかかってない人がいたとします。じゃあ何を考えたかというと,統計です。たとえば単純には,年間1000万人がインフルエンザにかかるそうなので,毎年インフルエンザにかかる確率は1/12=8%。子供の頃は予防接種を受けていた人が圧倒的に多だろうし(私は,上記のように子供の頃から一切受けていませんが),記憶もあやふやなので,10歳以降から計算を始めるとすると,40歳までにインフルエンザにかからない確率は92%^(30)=7%あるいは8%くらいあります。

なんだ,これだったらインフルエンザにかかったことがない奴がいても全く不思議じゃないという話になります。ですが,私は予防接種を受けていませんが,きっと多くの人は予防接種を受けているからこの数字なのかもしれない,と思い,予防接種受診者数も調べてみました。日本公衛誌という学会誌っぽい記事を見つけ,そこにある表から13歳から65歳までの人が約8400万人いて,(推定)受診率が28%程度だということがわかりました。受診者数は約2400万人。遊びの世界ですから,受信した2400万人はインフルエンザにかからず,のこりの6000万人を母集団と考えます。次に知りたいのは,年間1000万人感染者がいるそうですが,このうち13歳から65歳までの人がどれくらいを占めているかです。

これもグーグル先生に尋ねると色々なデータがあって,全体の感染者の中でこの年齢層に入ってるのは年によっても違うのですがざっと30%から35%程度。本線から脱線しますが,感染してるのは圧倒的に子供が多いです。高齢者は案外少ない。話を戻すと, 感染者数1000万人の33%程度が13-65歳ということで330万人。予防接種を受けてない母集団は6000万人でしたから,330万/6000万ということで感染率はもともと使った数字8%より低くなって5.5%です。さっきは10歳からインフルエンザにかからない確率を計算したのですが,15歳以下の感染が圧倒的に多いということがわかったあとなので,15歳から計算を初めて,15歳から45歳までの30年間に予防接種を受けなくてもインフルエンザにかからない確率は95.5%^30=25%もあります。55歳までの40年間にしても16%もあります。

ということで,結論は,予防接種を受けなくてもインフルエンザにかかったことがない人がいるのは当然。インフルエンザにかかりやすい人,かかりにくい人というのがあるのかどうかわかりませんが,みんな同じ体だとすると,統計的に一回も感染したことのない人が周りに相当数いるのが当然みたいです。

気づいていませんでしたが,というか,考えていませんでしたが,これだけ子供にインフルエンザが多く,インフルエンザ感染者に強いバイアスがあるとすると,上記のように母集団にバイアスがないと仮定した場合と,そうではない場合に大きな違いがありますね。子供を相手にする職業の人は大人でも感染リスクが桁違いに高いのでしょうね。って,こんなの真面目に考えなくても誰でもそう思ってましたよね。ははは。

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