ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ビームテスト備忘録

Fermilabのビームテスト施設で実験を行うためには,ビームラインに持ち込む機材の安全検査を受けなければなりません。去年苦労したので,その経験を今回の試験を中心になって行う人たちに伝えたつもりでしたが,実際に苦労していなかった人たちにはその忠告はあまり響いていなかったみたいで,昨日の検査でもかなり苦戦しました。というわけで備忘録第2弾は,安全検査で特に気をつけなければならない点です。

- 1番厳しくチェックされるのは,ケーブルに流れる可能性のある最大電流とケーブルの太さの関係です。たとえば,LV電源の最大出力電流値が10Aだったとしたら,普段0.5Aで使っていたとしても10Aに耐えられる太さのケーブルを使用することが義務付けられます。家庭用の電源なんかだと15Aのブレーカーが付いているので,その辺に転がっている電源ケーブルの規格は15Aというのが多いはずです。それと同じですね。

- 昨日厳しくチェックされたのは,HVを使っている場合は浮いている金属がないようにせよ,ということでした。グラウンドに落としているつもりでも,アルミの表面は酸化していて電気抵抗が大きい場合があったりします。なので,いちいちデジボルでその辺のシャーシとグラウンド間の抵抗を測り,十分低い抵抗になるまでグラウンドとの接続を強化しました。

上記2つは去年も同じことを経験していたので,私自身は予想してた通りだったのですが,今年はさらに新しい項目が加わりました。

- 発泡スチロールのような断熱材をむき出しで使わせてくれません。可燃物だからという理由なのですが,これは予想していませんでした。むき出しはまずいのでアルミフォイルのような金属であらゆる表面を覆うよう指導されました。これはノーガードだったので対処法を考えていませんでした。

以上のように色々ありましたが,安全検査に合格してあとはビームを待つだけ。と言いたいところですが,デバッグと調整がまだ完全に終わっていないので,もう一踏ん張りといったところです。

(このエントリーを書いてから1日後にアップロードしました。アップロードしたと思っていたのですが,ネットワークの不調でアップデートてきていませんでした。)

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