ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

冤罪

2日間でたくさんの会議と打ち合わせをこなし,昨日はホッとしてCERNに来るといつも行くベトナム料理屋へフォーを食べに行きました。一緒に行ったのはTくんとOくん。現場でATLAS実験を動かすために頑張っている重鎮たちです。そこで貴重な(?)体験をしました。

大量のビールとフォーを食べ満足した後,コルナバン駅近くのバーでさらに数杯飲んで,さて帰ろうとトラムを待っていたときのことです。気持ち良くなった私たち一行はガードを下げて談笑していました。そこへ一人の見知らぬ男が声をかけてきて,Oくんのバッグから財布をすった奴が今向こうへ逃げて行ったと指差すのです。Oくんがバッグを確認すると確かに財布がないということで,OくんとTくんは猛ダッシュ。財布をすったと思われる男のところに詰め寄り財布を返せと迫ります。その気合たるや物凄いもので,Tくんはその男に向かって飛び膝蹴りをくらわせるくらいの勢いでした。

ところがその男は自分はやってない,と多分言って(英語を話さないので私たちは何言ってるのかはわかりませんでした),その男のバッグの中身を確認させろと言っても決して中身を見せません。その押し問答に後から私は加わり,OくんとTくんにこの男に間違いないか確認すると間違いないと言うので,2人に加わり鬼の形相で財布を返せと迫ります。でもその男は相当怯えて,全くコミュニケーションがとれません。って,もともと言葉は通じてないのですが。。

そこにまた見知らぬ通行人が加わり,仲裁してくれようと頑張ります。その人は英語も話すので仲裁+通訳としてなんとかトラブルを解決しようと頑張ります。一方,興奮している日本人3人はとにかく持ち物を見せろと迫ります。そんな押し問答の後,ようやくその男は持っていたバッグの中身を見せて,自分が無罪であることを主張します。そうです,私たちが問い詰めていた男は白だったのです。。

でも怖かったんでしょうね。ちょっと若めの2人が飛び膝蹴りの勢いで近づいてきて何かを問い詰め,その後ゆっくり歩いてきた坊主頭にピアスにスーツのおっさんがドスをきかせてさらに問い詰めてきたのですから。私なんて一言も英語を喋らず,ひたすら日本語でバッグの中身を出せと迫ってました。きっとヤクザな東洋人にカツアゲされてると思ったんでしょうね。いやー,申し訳ないことをしました。

結局,ご丁重に謝り,疑った男,そして仲裁に入った男と別れたのですが,財布を誰がすったのかは結局わからぬままとなりました。想像するに,最初に「財布をすった男が向こうへ逃げて行った」と私たちに言った男が実は犯人だったのかもしれません。私はそもそも怪しいと思って,OくんとTくんがダッシュで冤罪の被害者に詰め寄って行ったとき,すぐに行かなかったんですよね。というのも,もしするところを見たのなら,その目撃者に犯人を正確に教えてもらおうと思ったので。かつ,その声をかけてきた男の風貌も微妙に怪しかったのです。でも,相当酔っ払っていたためになんか怪しいなと一瞬は考えたのですが,2人が盛り上がってるのを見てついそっちに加わってしまいました。。。失敗しました。

Oくんは早速クレジットカード会社に連絡したりしているようで,えらい災難です。ジュネーブは強盗とかの話は聞かないのですが,コルナバン付近でのスリは極めて多いです。

というわけで,スリだけならまだしも,その後に極めて珍しい経験をした日となりました。

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