ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

KEK予定停電

KEKはこの週末停電です。整備のための予定されていた停電で,メールサーバーと,ウェブサーバーは立ち上がっていますが,その他は何にもできないので,家で今日はゆっくりとしています。ICHEPのスライドを眺めるなどリラックスしています。

というように今日はのんびりしているのですが,先週は私にとっては極めて慌ただしい週でした。その山場は金曜の夜から土曜の未明にかけてで,都内某所でICHEPの結果の一部についての解説を行いました。この解説会にいたるまでの経緯には大きな紆余曲折があり,また,CERNのプレスリリースの内容がなかなか私たちのところにまで届いてこなかったため,オフィシャルな見解をどのようにどのタイミングで伝えるべきなのか,その対応に苦慮した数日間でした。水曜くらいからこの対応に追われ,落ち着いて他のことをやる時間が全くなかったので,今日の休みは本当によい休養日となっています。

さて,ICHEPですが,ヒッグスやSUSY探索などLHC関連の主な発表はだいぶ済みました。前回のエントリーでも書きましたが,ヒッグス関連ではγγとZZへの崩壊は綺麗に見えているのですが,相変わらずbbはハッキリしません。自分自身が昔から特に興味をもっているチャンネルで,自分の学生やポスドクもこのチャンネルをやっているのですが,未だに信号を有意に観測できていません。統計的に若干不利な方向に振れているということもありますが,ヒッグスが125GeVに存在することはすでにわかっているので,統計的な上振れでラッキーな観測をするよりも,測定精度を上げることが何より重要です。その意味ではもっとデータを貯める必要があります。

SUSY関連では,一番重要なinclusiveな探索ではグルイーノ質量の制限が1.8TeV付近にまで達しています。ATLASではstopの1レプトンチャンネルにかすかな事象過多があったのですが,CMSにはそういうのは見られず,stop質量の制限が800GeV近辺に来ています。チャージーノ系の探索も,8TeVでは700GeV近辺だった制限が1TeV越えかというところまで来ていますが,有意な信号は得られていません。LHCの調子はいいので,これからさらにデータを貯めて探索感度を上げていくしかありませんね。

ついでに書いておくと,Z'は4TeV,W'は4.7TeVくらいまで棄却しました。

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