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ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

キャリアパスデザインセミナー

私が大学で担当する雑用の一つに、キャリアパス・デザイン・セミナーというものの準備があります。基本的には大学院生(修士課程・博士課程両方)相手のセミナーで、産業界の人を講師に招いて、博士課程修了の人が産業界で活躍していく方法を考えよう、みたいな主旨です。博士課程の学生は就職できないという迷信みたいなものが社会に広がっていますが、実際のところどうなのか、色々な情報を提供し、博士課程修了後にアカデミックなポジション以外で活躍するための道を考えてもらうのが目的です。

昨日はそのセミナーがあって、リクルートエージェントという会社の人が博士課程修了した人、あるいはポスドクの人たちの産業界への就職状況をデータを交えて、かつ具体的にどういう考え方で就職に望めばいいのか話してくれて、学生たちには非常に好評でした。内容は正直、普段我々が、いや少なくとも私が感じていること、思っていることと全く同じで、全然新鮮味はなかったのですが、学生たちにそういう話をする機会がないので、学生たちには非常に新鮮だったんでしょうね。

一言で言うと、博士課程に行こうが、ポスドクになった後であろうが、研究しかしていなくても、その研究で実力を養った人が就職に困るということはほとんどありません。私の周りにも当然、博士課程で高エネルギーを辞めた人、ポスドクの任期終了後に辞めた人が沢山いますが、実力をつけた人は産業界への就職にそんなに困っていませんでした。もちろん修士卒の人たちと同じコースで会社に雇われるわけではありませんが、キャリアとして雇われる場合も多々あって、実力さえあればどうとでもなる、というのが私が普段から感じていることであり、昨日のセミナーの講師の方も突き詰めるとそういうことをおっしゃっていました。

ただし、個人的には問題が2つあると思います。一つは絶対アカデミックなポジションでなきゃいやだ、と言われると困ります。革命でも起こって社会構造を変えない限り学者の数に限りはあるわけですから、何がなんでも、という考え方だと苦しいです。運悪くアカデミックなポジションに就けない場合も想定して、その時は会社に就職すればいいや、という柔軟な姿勢を持ってないとツライでしょうね。

もう一つは、やっぱり情報が激しく不足しています。新聞とかでもポスドク問題を取り上げられて、やたら就職が厳しいというイメージが必要以上に宣伝されてると感じます。社会にポスドクの受け皿を求めるという訴えならわかるのですが、今は、"修士卒に比べて"就職が厳しい、という面だけが独り歩きしてるというか。じゃあ実際のところどうなってるんだろうと思っても、データとか、具体例が少ないんですね。そもそも博士課程に行く人が少ないので。そういう意味で、もっと現状を知ってもらい、博士課程に行ってからでもちゃんと生きていけるんだ(というと大袈裟かもしれませんが)、その方法を考えようというのがセミナーの主旨で、昨日のセミナーは大成功だったと思います。


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2009-02-02 Mon 21:42 ありあんす
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