ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

LHCとATLASの近況

イースター休暇の直前からビームを入れ始め,それから2週間強。順調に立ち上げ作業が進んでいるようです。去年はバンチ間隔25nsでの安定した運転を行うことを大きな目標としていましたが,今年はそこから一歩踏み込んでルミノシティを上げるべく,β*を80cmから40cmに絞ります。そのための調整作業も進んでいるようで,バンチ数は少ないものの40cmでの運転もあったようです。物理ランは予定通り2週間後くらいに始められそうで,LHCを含む加速器全体はいい感じで仕上がっているようです。

一方ATLASですが,身近なところでピクセル検出器の調子がイマイチです。ピクセル検出器は,去年から運用を開始したIBLに加えて,もともと3層ありました。その一番外側はカバーする面積が広くチャンネル数も多いのでデータ量が多く,今年予想されるルミノシティでは帯域が足りなくなることから,去年の年末からのシャットダウン中に,バックエンドの帯域を広げるべくデータ収集システムを更新していました。しかし,ファームウェア,ソフトウェアともに整備不足で,つい最近までまともにデータを取れておらず,先週くらいからようやく宇宙線のトラックに随伴するヒットが見えるようになったところです。それでもまだタイミング調整は不完全で,日本のピクセルグループの活躍が期待される局面となっています。

他にもATLAS全体のトリガーのコーディネータをKEKのNさんがやっていたり,実験の立ち上げ時に,現場にいる日本人が活躍しているのは頼もしい限りです。750GeVのγγピークも気になるところですが,実験立ち上げ時に検出器をきっちり動かせるかどうかがまずは実験屋の腕の見せ所となります。
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