ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

いよいよビーム

昨日から私たちのビームタイムが始まりました。

昨日は朝イチで検出器のインストールとセットアップを始めて,昼前に準備を完了しました。その後,Fermilabでビームテストをやる際にはOperational Rediness Clearance (ORC) inspectionというものをクリアしないとならず,これをクリアするために一昨日,そしてその前は準備をしました。このORCは,電源の定格電流よりも十分大きいケーブルを使っているかなどをチェックするもので,Fermilabのビームテスト施設はのんびりとした感じだと数日前に書きましたが,ORCだけは非常に厳しい融通のきかないものでした。まあ,安全チェックなので融通がきかないのは仕方ないのですが,それにしても,これをクリアするのはかなり面倒でした。一度こういうことがあるということを知っていればそれに合わせて準備をするのでそれほど大変ではありませんが,今回は始めてだったので,予想だにしていないことをたくさん言われ,対処に追われました。

ORCをクリアした後は,その書類のサイン待ち。複数の人が順番にサインをしないとならないため,そもそも時間がかかる上に,昨日はサインすべき人の一人がなかなかつかまらず,サインオフされたのは結局夕方になりました。その後はいよいよビームをもらえて夜中順調にデータ収集をしました。ただ,検出器の調整に問題があることがわかり,その調整を今日行いました。

ビームタイム中に実験場にアクセスするには,コントロールアクセスという手続きを踏みます。これもFermilabならでは(?)の厳しい約束事で,その段取りをミスると(=インターロックを落としてしまうと)加速器の人が現場を検査確認する必要があり,長時間ビームがダウンしてしまう上に,復旧作業が面倒くさいので加速器の人が凄く不機嫌になります。なので,コントロールアクセスはなるべく避けたいのですが,検出器の調整作業のためにはそれをしないわけにはいかず,今日は2回ほどそのコントロールアクセスをしました。1回目は調整作業のつもりで,そして2回目は1回目の調整作業によって新たな問題を仕込んでしまったため,その問題解決を行いました。

そんなこんなで,昨日の静かな夜と違い,慌ただしい夜の始めでしたが,それ以降は順調に安定してデータを集めています。済んでみると適度なトラブルやアクシデントがあり,ビームタイムを楽しんでいます。事務作業とかと違って,やっぱり楽しいです。

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