ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

Run2開始

いよいよ始まりました,13TeVでの物理データの収集開始です。リンク貼りませんが,詳しくはCERNのウェブサイトをご覧ください。現地時間の昨日の朝にRun2を開始する予定があり,それに向けてCERNではプレスリリースの用意をしていましたが,ビームはなにぶんナマモノですから,実際にいつ開始できるかはわかりません。そんなこんなで,昨日はCERN側のプレスリリース対応に振り回された1日でした。

ちなみに,ATLAS日本グループにもウェブサイトがありまして,そこに行くと,リリース文の日本語訳なんかを見ることができます。Kさんがいつも頑張ってメインテナンスされています。

今日はLHCの調子はイマイチでアクセスしてるみたいですが,全体としてはよくスケジュール通りに動いたものだと感心しています。これだけ大きな装置を予定通りに動かすには,技術力だけでなく全体のコーディネーションその他の総合力が必要です。加えて,スケジューリングも保守的だったのかもしれません。加速器の専門家ではないので詳しいことはわかりませんが,とにかく,大きなトラブルなく順調に実験が立ち上がって本当によかったです。

13TeVということで,SUSYなどの発見に大きな期待がかかりますが,いくらなんでもすぐには結果を出すことはできません。検出器の調整というか較正などをやり直し,それなりのデータを貯め,となると,最初の物理結果を発表できるようになるまでにはそれなりの時間が必要です。ですので,結果の発表についてはもう少々お待ちください。

ところで,予定では年内に10fb^{-1}ほどのデータを収集します。これはRun1の約1/3ですが,ヒッグスの生成断面積は重心系エネルギーが上がったことで約3倍になります。ですので,年内に集めることのできるヒッグスの数はRun1とほぼ等価になります。そこで,ttbar生成断面積測定のように,重心系エネルギーが変わったことでヒッグスの生成断面積も理論予測通りに変化するかどうかを調べるのは,Run2の最初にできる興味深い測定の一つとなります。ま,自分の興味が相変わらずヒッグスだというバイアスもあるわけですが,加えて,見えたとはいえハッキリと見えたわけではないH→ττをもっとハッキリと見て,かつ,クォークとの直接結合を見えるH→bbも早く捕まえたいですね。

自分で手を動かして解析しているわけではありませんが,色々と楽しみが多いです。

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