ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

900GeVでの衝突

Run2開始に向けて加速器の調整作業が佳境のLHCですが,今日というか昨日,LHCに入射したエネルギーのままでの陽子陽子衝突に成功しました。SPSからLHCへの入射エネルギーが450GeVですので,重心系エネルギーにして900GeVでの衝突ということになります。その記事がCERNのウェブサイトに上がっています。

13TeVでの衝突を目指している現状では,900GeVというのは大した数字には感じないかもしれませんが,一昔前だとTevatronのエネルギーが900+900GeVですから,LHCによる加速無しでも,つまりSPSでもかなりの高エネルギーです。ただ,細かいことはまだ知らないのですが,リング内に入れている陽子数はおそらく少ないものと思います。

まあ,いずれにせよ,大きなトラブルなく約2年半ぶりにビーム衝突できたのはめでたいことです。苦い経験をすぐ忘れてしまう人間としては,13TeVまで簡単に行くだろうと思ってしまいがちですが,LHCの立ち上げ時のことを思い出すと,いくら加速器の整備を続けてきたとは言えやはりわずかに不安はあります。順調に進んで欲しいと祈るような気持ちもあります。

それと今回,今までの準備状況からして当然と言えば当然なのですが,ATLASをはじめ,LHCの4つの実験全てでちゃんとデータ収集できてるのは素晴らしいですね。CERNから帰って来て,ゴールデンウィーク後半の連休を謳歌している身としては,実験現場の苦労に余計に頭が下がります。

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