ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

LHCに陽子ビーム再び

約2年ぶりにLHCにビームが入りました。

ビームエネルギーを4TeVから設計値の7TeVに上げるべく,周長27kmにも及ぶリングの電磁石間の電気的接続の整備および安全装置の追加作業を経て,LHCはようやく再開しました。今年度はビームエネルギーは6.5TeVまでにしか上げませんが,それでも衝突エネルギーは13TeV。8TeVに比べると重い未知粒子探索のポテンシャルは桁違いです。

その第一歩として,現地時間の4月5日にLHCに450GeVの陽子ビームを入射しました。1週間くらい前までは...と,細かい話は抜きにして,もしかしたらここまですぐにLHCの運転を再開できないかもしれないという危惧があったのですが,イースター前の先週,問題を解決することができました。先週のミーティング等での様子では,先週末がイースターホリデーだったので,その休暇明けの今週月曜以降,おそらくは月曜あたりがLHCへのビーム入射のターゲットだという話だったのですが,その予想に反して,イースター中の日曜にビーム入射がありました。

その詳しい話は,
KEK素核研のサイト(しょうたくん頑張ってます)
とか,
ATLAS日本グループのサイト
をご覧下さい。

これからしばらくはビームの調整,そして,6.5TeVへの加速。これらが衝突なしで行われ,2ヶ月後くらいに陽子陽子衝突となる予定です。6月初めくらいから衝突開始,ATLAS(およびCMS)ではデータ収集を開始する予定です。って,細かいことを言うと,陽子陽子衝突をしてなくても,検出器サイドではDAQおよび検出器の調整その他諸々の理由でデータは取っています。もうだいぶ前からシフトが組まれていて臨戦態勢です。

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LHCの運転再開というビッグニュースの影で,私もKEKに着任しました。ATLAS日本グループの共同代表(T大のAさんと私),そしてKEK ATLASグループのリーダーという重責を担うことになり,身震いする思いで新年度を迎えました。しばらく更新していませんでしたが,これからもできるだけこのブログを続けていくつもりです。

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この記事のコメント

いよいよ再開ですね。
2年間は長いようで短かったです。
標準理論の理解が未だ追いつきません。
何が出てくるか息が詰まる思いです。
とんでもない物が出ると置いてけぼりになりそうですが、楽しみです。
頑張って下さい。
2015-04-08 Wed 02:34 | URL | koba [ 編集]

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