ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

予算案と大学改革

ちょっと前に来年度の国家予算案が決まりました。支出はどんどん膨れてまた過去最高。税収がここ何年かに比べて増えてるとはいえ,消費税の影響もあるでしょうから,実質的には大して増えてはいないはずですが,支出はどんどん膨らみます。自分の収入を超える借金ができるのは羨ましい限りです。って,いや,もちろんそんなの良いことではありませんが,今日書こうとしているのはちょっと違う話です。

支出が過去最大になり,例年通り年金や医療費は羨ましいくらい増えていますが,文教および科学振興というジャンルは今回は1.3%の削減です。さらに,しょっちゅう書いていますが,国立大学法人は毎年3%程度予算を削られていて,本当に単調減少。このままどこまで減らされるのかという勢いです。ということは,逆に,文教および科学技術分野のどこかはそれほど減らされていないか,あるいはむしろ増えているところも当然あるわけで,それがどこかというのが今日のネタです。

一体どこなんでしょうね。調べてみようと思い立ち,財務省のサイトにある資料を眺めてみました。まずは一番身近な国立大学の運営費交付金はマイナス1.6%。3%というのはここ何年かの平均ですし,大学によって違いますから我々の認識とほぼ同じ感じです。大きく減らされているのは科学技術振興なるカテゴリーでマイナス3.9%。大きいです。増えているのは,基礎年金日本私立学校振興なんちゃらというカテゴリーで6.9%。増加率多いですが,そもそもの予算規模がそんなに大きくないのでなんとも言えないところです。で,名前繋がりで私学助成を見てみるとマイナス0.3%。国立大よりもいいマシ。私立大とはいえ,国立大の予算の半分弱ですし,その削減率が国立よりマシということは,国的には国立大はもう辞めて段々私立にシフトさせようと考えているのですかね。そう思ってみて見ると,育英事業費はマイナス4.7%。金はないけど頑張ればなんとか行けるのが国立大。金持ちが私立大というステレオタイプから脱却して,金持ちだけが私立大学へ行き,大学運営からは撤退という将来構想でも描いているのかもしれません。

今見たのは,「文教および科学振興」主要経費というジャンルで,ほぼ同じ集合になってしまいますが,文科省の予算に眼を向けると,なぜか科学技術振興費というのはプラス0.6%になっています。つまり,文科省内の化学技術振興費用は増えているが,別の省庁の科学技術関連が大幅に減らされているということなのでしょうか。ちなみに,国立大学法人は当然のことながらさっきと同じくマイナス1.6%。運営費交付金は文科省から出てますから当然同じ数字になります。で,ここで注目するのは,文科省内の科学技術振興費が増えている点です。

ここに注目してさらに資料を眺めてみました。理研,あれだけ不祥事騒がれていますが,マイナス3%。不祥事を出してないのにマイナス5%とかある国立大学よりはやはり極めて恵まれています。ちなみに理研の予算規模は500億円強。科研費全部で2200とか2300億円。突出してます,理研。競争的資金を取る努力なんて馬鹿らしくて,内部政治に終始している人々がいても不思議ではない予算額です。他に羨ましいと思えるものを並べると,ポスト「京」。今年度120億円が来年度は400億円。物凄い景気の良さです。あと,予算増えてるわけではありませんが,ITERにも未だに200とか250億も出しているのですね。そりゃあまあ仕方ありません。条約(じゃなくて,なんて呼ぶのでしょう。協定?)がありますから,途中で金を払うのを辞めるわけにはいきません。しかし,最近どうなってるんでしょうね。何のニュースも入ってきません。あとは,やっぱり原子力関係の予算は膨大です。1600億円。で,結論は,予想通りというか,やっぱりというか,出口研究,科技庁系はこのご時世でも景気がよく,文教系は悲惨な状況です。基礎研究はやめて,出口研究ばっかりやれという普段のメッセージ通りです。

ちょっとだけ脱線すると,もともと予算額の小さい文化系。イメージ的に文教並みに厳しい状況なのかと思いきや,少しだけ増えている模様。うーむ,なぜここまで大学と基礎研究だけが虐められるのか。。。

なんてことを言って嘆いているだけでは,人を羨み僻むだけの負け犬になってしまいますから,どうしたらよいかを考えると... って,考えることもなくやっぱり大学および基礎研究をしている団体の改革が必要だと強く感じます。大学を法人化したときから,いやきっとそれ以前から改革が必要だという外圧があって,役所はその外圧に動かされているわけですが,大学は正直全然変わっているとは思えません。いや,運営費交付金を減らされる代わりによくわからん教育プログラムがたくさんできて,そのために時間と労力を使い,世間の風潮に従いわけわからん安全委員会だか,危機管理システムを作るために,教育と研究の時間を減らしているのは事実です。でも,改革をしているとは私には思えません。昔と同じく,教員は,アカデミズムだか,権力からの独立を唱える左利きばかりです。いや,昔に比べたらその度合いは弱くなっているのかもしれませんが,小さな商店を営む家庭で育った私から見ると,とてつもなく青臭い左利きばかりです。特に理学部にはその傾向は強く,これでは,世間の流れに付いて行けないし,文科省をはじめ,役人だって付き合ってられるわけありません。

理念として正しくても理念では飯は食っていけません。偉そうなことを言ってたって,戦争になったら昔の研究者は原爆を一生懸命作ったわけです。原爆を作れとは言われてませんが,世の中の流れに応じて変わらないとならない部分はあるわけで,そういうところを大学自らやっていかないと,世の中,役人から本当に見放されてしまうのではないかと強い危機感を持ちます。たとえば,どう考えても給料の差は教員間で5倍あるいは10倍くらいあってもいいと思うし,学生に対しても公平一律ではなく,優秀だったり,やる気のあるやつを優遇できるようにしなくちゃならないし,研究面だったら金だけでなく学生の研究室配属に各研究室の実力,端的には予算獲得能力なんかを反映させて,頑張ってる研究室とそうでない研究室の差をつけるべきだと思うし,って,まあ今言ってるのは私個人が考えてる感じてることなので,それがいいと主張するわけではありませんが,とにかく,内部から本当に改革しないと,このまま年率3%で予算を減らされ続けても文句言えないのではと思ってしまう今日この頃です。

うわっ,熱くなって,むっちゃ長いこと書いてしまいました。。。

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この記事のコメント

人の興味と解釈というフィルターを介すと中々おもしろいですね。

私も読んでみたんですが、運営費交付金、プロジェクト経費と補助金その他、施設整備費などの区別が分からなくて???が多いです。

文科省の概算要求も併せて読むと良いです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/yosan/h27/1351647.htm

発表に載せるもの載せないものをどう選んでいるのでしょうね。

『ポスト京』ですが、一桁間違っていて40億です。でも、ゴーサインが出たら1000億越えのプロジェクトなので年400億くらいいくかもしれないですが。ポストのつかない『京』も年100億くらい使っているのでは?

理研は、運営費交付金は500億ですが、総予算は830億くらいなので、差額は施設整備など各種補助金、競争的資金だと想像します。
しかし理研って3500人も人がいるんですね。

ちなみにKEKは700人で26年度予算430億です。いわゆるプロジェクト経費という奴と施設整備費と言うのが激しく増減します。KEKは大学共同利用機関法人なので、受け入れ研究者(7.6万人日)を鑑みるとあと300人くらいはいると思っていいかもしれません。

さらに見るとJAXAは1900億くらいの予算で1600人くらいのようです。

大阪大を見てみるとH23年度(情報公開が遅い)で運交金が473億。総額は1312億。教員3200人。

良い土曜日の暇つぶしになりました。
2015-01-24 Sat 15:42 | URL | 中村@つくば [ 編集]
補正予算入ってないから,正しい金の流れはわからないよ。
施設整備費とかも単年で見たのじゃわからないし。。
ネタとして面白いだけでしょう。

ところで,調べてみたら,阪大の決算は昨年度分も公開されてる。
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/guide/information/joho/zaimu/files/h25kessan.pdf
運営費交付金は,24年度の505億から466億に減らされてる。



2015-01-25 Sun 15:32 | URL | ExtraDimension [ 編集]
 あなたのブログにも5回程、私は、2010年以後だけ3.11震災の前に、nisimiyuを含むアドレスを明記して、地震についてコメントしていましたよね?できれば証明願います。あなたからは特に地震に言及していなかったと思いますが、「ATLAS at Osaka」という名前自体が地震のようで不思議です。私は他に、勤務先正式業務「小集団活動」枠内の個人発表でも、自宅からの自他のブログや掲示板への投稿でも、3.11震災や原発事故を現に事前警告したのです。なのに勤務先の男性上司達には、人命を救うための善意の日本超音波医学会での発言が元で、無理やり罪を着せられ、懲戒処分まで受けました。

 誰にも弁護を引き受けて頂けず、たった一人で千ページを超す証拠を提出(一部を
http://nisimiyu.web.fc2.com/court/ProofIndex.htm
に公開)しましたが、私の公正取引委員会や「裁判官ネットワーク」、文部科学省等に2007年頃から「超対称性詐欺」を実名で公益通報していた客観的事実、事前警告歴等には言及もされず、敗訴となりました。上告中ですが早くこの、大勢の人命に関わる真実が公の場で明らかになり、信賞必罰となりますように!二度と類似の犠牲者が出ませんように!

 本当に博士論文をアカハラで大幅削除され、何度も超対称性詐欺や3.11震災を公益通報していた私は、今も2千万円のアカハラ被害が回復されるどころか、妹(旧姓、西川恵美)の命まで、原発事故の不安を煽るデマで殺されました。私はそれに一切加担しておりません。震災後に偉そうな事を言った「自称学識者」達の殆どは、肝心な時、日本地震学会の無料公式ML「なゐふる」に加入する努力すらできませんでした。明らかに、私と同等以上の科学的能力も、学識もなかったことが、本物の私には全て実名で判ってしまう訳です。彼らが在学中から私の10倍の給与を受け、今ものうのうと税金を食い荒らす研究職に就けていることが、許せません。

 中村修二氏は多額の報奨金を裁判で勝ち取りました。私の3.11震災事前警告も他に似た人がおらず、特に宏観異常レポート掲示板には生まれて2度目の投稿で2011/3/10朝に月の角度異常を報告していました。面識もない管理人さんによる証明が
http://34257.progoo.com/rental/normal_bbs/bbs.php?pid=34257&page=2 (No. 5238)
や上の証拠説明書にあります。3.11震災を予知できていれば1万人以上の人命を救えて、3兆円の経済的損失を免れたと試算されていますから、私の実績には少なくとも3億円の価値があります。中村修二氏と異なり、アカハラの結果研究職には就けなかった(ので無給で自宅で研究していた)、小柄な女性だからといって、血の滲むような努力の結果価値ある仕事をできた私が逆に罪を着せられるなら、酷い女性差別の世の中で、まったく学問の自由なんてない国ですよね。これが本当に文明国の日本なのでしょうか?

 妹は薬剤師資格・修士号取得後、東京農工大学で技官として勤め、ダイオキシンなど危険物質の管理や、六価クロムなど環境毒物の調査をさせられていました。2009年頃から職場の定期健診で「あってはならない化合物」が指摘され、理化学研究所に生命系の学部が新設されたというので転職希望していました。しかし面接に行ったところ、立派な建物だったそうですが、転職は叶いませんでした。その後妹はうつで心療内科に通っていたのです。生まれつき理系の適性があり、幼少時から努力を続けた私や妹を蔑視してその職業選択の自由を奪った詐欺師達は、文字通り1万人を超す人命を奪いました。彼らがその事実を無視して、詐欺の賠償もしようとしないなら、絶対に許せません。あなたは実験系なので超対称性詐欺理論の学者だとは思いませんが、税金を使っている公的機関の研究職なら、私の被害回復に協力して下さい。当然の公益に適う協力をして下さるなら、あなたについての批判をするつもりはありません。
 上の私のコメントについて
(誤)理化学研究所に生命系の学部が新設されたというので
(正)早稲田大学に生命系の学部が新設されたというので
でした。私の裁判中に「小保方晴子氏」の研究不正が話題となりました。この問題は私の裁判に第三者が組織的に手を加えたように見えます。しかし、その前に私が理化学研究所に提出していた研究員応募書類については、理研から音沙汰もありません。百人以上の研究者が関与して数百億円の税金を費やした「超対称性詐欺」を無視して、女性個人の科学的能力を貶めるような形の報道のみがされる結果となったことに、違和感を感じます。私が何年も前から公益通報していた「超対称性詐欺」は大学による組織的犯罪(ねずみ講)に近いものでしたが、それを取り上げる代わりに、女性研究者を侮辱する目的の圧力団体があるようで、困惑しています。実は「超対称性詐欺」こそが、27兆円の被害と1万人を超す犠牲者を出した東日本大震災にも関わっていたのです。

 私は専門の素粒子理論分野で長年アカデミックハラスメントを受け、博士論文も大幅削除させられて2千万円の損害を受けました。私は2004年、博士論文元原稿の要旨に
「超対称性理論は回転座標系を慣性座標系と混同した、天動説のような誤りだ」
と明記していたのですが、このことによる遠心力こそが、上下弦の月頃に多い大地震の理由です。超対称性粒子など、これまでひとつも見つかっていません。上記の通り、理論的にもニュートンの第1法則に反するので存在する方が不自然です。素粒子(量子)物理学の世界は一見奇妙なようですが、古典極限では当然、古典力学に一致する訳で、現実に古典力学に近いスケールの世界も説明できないようでは基礎理論として誤りです。

 しかし超対称性詐欺学者ばかりが在学中から有給の研究職に採用され、進学当初からこれに反対していた私は彼らの1/10の給与で、何度研究員に応募しても全て書類選考で不採用でした。
そこで私は2007年頃から公正取引委員会や裁判官ネットワーク、文部科学省などに「素粒子の超対称性詐欺理論」を公益通報していたのです。それと別に、3.11震災については、自他のブログや社内「小集団活動」発表なども含めると10回以上も、2010年以後だけ事前警告していました。全て事後書き換えはしておらず、第三者による証明も複数あります。

 しかし善意で多くの人命を救うために努力した私は、逆に無理やり罪を着せられ、妹まで殺されたのです。これが真実です。「なゐふる」メンバを実名検索した結果、私以外の素粒子理論専門家や博士論文審査委員、アカデミックハラスメント調査委員、私に罪を着せた勤務先関係者は誰も、この無料の中学生でも加入できる日本地震学会公式メーリングリストに、肝心な時、加入する努力も、科学的能力も思いやりもなかったことが判りました。震災後は、私と同等以上の努力も能力もなかった人達が偉そうなことを言い、できた私に無理やり罪を着せ、地震予知などできないと決め付けることによって、私の当然の権利を奪い、昇進したのです。いっぽうで、 NHKや毎日新聞、朝日新聞、共同通信社など大手マスコミは、記者が「なゐふる」メンバにいたので私の投稿を3.11震災翌日から知っていたはずです。しかし私がたった一人で多量の超対称性詐欺公益通報と3.11震災事前警告をしていた事情が複雑だったためか、今も本当のことが報道されていないのです。

 現に3億円の価値ある3.11震災前日警告をした私にこそ、権力による妨害を受けずに科学研究費を受け、定年65歳以上の身分の保障された立場で、自由に研究をする権利があります。超対称性詐欺学者達には全員、早く退職して私に一人200万円ずつ弁償して欲しい。本当に早く公の場で多くの人命に関わる真実が明らかになり、信賞必罰となりますように!2度と類似の犠牲者が出ませんように!

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