ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

ビームテスト準備山場

CERNにいたIくんを呼び戻し,他大学のポスドクであるHくんにも2週間ほど来てもらい,総動員でデバッグ作業およびビームテストの準備をしていたテレスコープですが,この数週間で大きな進捗があり,ビームテストに持って行ったはいいがデータが取れないなんていう最悪の事態はどうやら避けられそうな気配になってきました。前述のIくんとHくんだけでなく,元々大阪にいた学生みんなが物凄く頑張ったおかげで,ここまでデバッグが進みました。

学生の能力を上げるには,少しだけ厳しい目標設定をして,何が何でも期日内にその目標をクリアしなければならない,という負荷をかけるのが不可欠です。たとえば,修論なんかはその典型例です。(その人なりの)修羅場をくぐり抜けることで,傍から見ていると明らかに実力アップします。ですが,こういう負荷は修論のような何かのきっかけがないとかけることができず,もちろんかけっぱなしだと燃え尽きてしまいますので,ときたまその機会があるのが理想です。そういう意味で,古今東西(?)ビームテストというのは実力アップの絶好の機会です。定められた日時に,定められた時間だけビームタイムが貰えますので,何が何でもそのときまでにデータ収集の準備をしなければなりませんし,トラブルがあってもビームタイムには何とかデータを取る必要があります。今回も,たった数週間ですが,準備に参加していた学生たちが洩れなく力をつけたことがわかります。教育という観点だけから言うと,ビームテストはまだですが,その目的の半分以上を達成した感があります。

それから,今回良かったと感じるのは,1人ではなく複数でチームとして作業にあたったことです。1人でも頑張れる人は頑張れますが,複数だと1人で頑張るよりもさらに頑張れる人が多く,お互いが刺激を与え合い,相乗効果によってより鍛えが入ります。今回はまさにそんな感じで,テレスコープの作業に直接関わっていなかった周りのメンバーも,刺激を受けいつもよりも熱心に研究に取り組んでいた印象があります。

そんなわけで,テレスコープ自体の準備がなんとか進んでいて,今週は,来週の出発に備え,持ち物の確認,および現地でのデータ収集の手順を一通り踏み,準備に抜けがないかの確認をする予定です。学生の人たちは,最後のもう一踏ん張りです。頑張りましょう。

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