FC2ブログ

ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

試作検出器のテスト

昨日も書きましたが、今回KEKに出張している理由の一つが新型シリコン検出器の試作品のテストです。まだ実用化段階ではなく、試作品を作りテスト。その結果をもとに修正・改善を加えたデザイン。そしてまたテスト…ということが繰り返されます。デザイン・設計という一つのループプロセスに数ヶ月かかるのですが、試作品の修正版ができたので、そのテストの手伝い(Hくん達が行っているテストの野次馬?)にやって来ているというわけです。

今日はちと真面目にテストを手伝い、当然のことながら色々な問題に出くわし、実験の楽しさを味わっているところです。放射線源(β線)を使って検出器の反応を見ようと試みたのですが、その測定の前に理解不能な挙動が色々あって長々と時間を費やしました。色々調べた結果、理解できた謎もあるのですが、多くは謎のままです。Hくんは今も調べていますが決定打はありません。ただ、答えのある、誰かが答えを知っている学校での勉強と違って、誰も答えを知らないことをパズルを解くみたいに考えて問題解決していくのは、実験の醍醐味です。私はいわゆる勉強というものはあまり好きではないのですが、こういう楽しさを大学院の学生時代に知ったがために、今もこうして研究を続けています。

ちなみに、テストしている検出器というのはデジカメなどに使われている光センサーの兄弟くらいに思って下さい。可視光を検出することも可能で、試作品にレンズを組み合わせて動画を撮影するというお遊びもHくんたちは前にやっていました。自作デジカメですね。その検出器で電子などの荷電粒子の検出をすることができるのです。LHC実験など高エネルギー実験で使われているシリコン検出器というのも、同じ原理の検出器です。

さて、明日のテストは上手く行くとよいのですが。


研究 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<検出器テストの具体例 | HOME | 私たちのグループでやってること。その3>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |