ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

昨日の授業を振り返る

月曜には,基礎工学部の学生が受講者の電磁気学の授業があります。得意でもない電磁気学のなかでもさらに得意ではない,あ,嘘です,正確には苦手な物質中の電磁気学を担当しているので,T大のポスドクのYくんと違って,私は授業のたびにいつもドキドキしています。研究関連の発表では流石にドキドキ緊張することはあまりなくなりましたが,この授業に関しては本当にいつも脈拍数が上がっています。

昨日はインダクタンスを求める例題と演習を幾つかやったのですが,解答を示している途中で間違いに気づき,脈拍数は最大領域,汗も噴き出します。机に座って落ち着いて問題解くのと違って,黒板で計算するとCPU能力は半減以下。テンパッていることによってさらに計算はもたつき,その間違いを修正して答えを出すのにだいぶ時間がかかりました。しかもそのおかげで,最終的に出した答えは係数の2乗の部分が抜けていました。

その間違いは授業の終了後,学生に指摘してもらってきづいたのですが,なんというか,そういう単純なことでも学生が能動的に何か働きかけてくれると嬉しいものです。おまけに,間違いの指摘だけではなく,普通に質問をしてくる学生もいて,昨日の授業は授業をした気になる授業でした。

そうです,こんなことを書くくらいですから,普段はなかなか質問をしてもらえません。専門の授業と違って基礎的な部分なので面白くないというのもあるでしょうし,私が電磁気学に詳しくないからかもしれませんし,そもそも質問をしてくるような学生というのは極めて稀だということもあるかもしれませんし,まあ,とにかく,どの授業でもなかなか質問してもらえません。質問と言えば,試験の範囲はどこですか?とか試験ではどんな問題が出るのですか?というような類いの質問ばかりです。

ですが,昨日の経験を振り返ると,教員が焦ったり,間違ったりするのを見せると,学生的には質問しやすくなるのですかね。たぶん係数を落としているなんていう間違いは日常的にしてると思うので,テンパッているところを見せるのがいいのか,等々,なぜ昨日に限ってたくさん反応があったのか考えています。

ところで,冒頭に出てきたYくんというのは,ATLASでSUSYの解析を頑張っている若手研究者なのですが,最近まであまり話をしたことがありませんでした。先々週CERNに行った時に彼と一緒に飲む機会があり,そこで,彼はテンパることがほとんどない,ということがわかり冒頭の記述となりました。確かに,Yくんだけでなく,優秀な人というのはあまり焦っているところを見たことがありません。なんでなんでしょうね。

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