ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

情報の共有

先週の後半は,名古屋でのLHC関連の研究会に行ってました。研究会での議論,特に自分が一番注目しているヒッグス関連については,自分にとっての新しい情報がないのであまりエキサイティングではありませんでしたが,大勢の人が一同に会するということで,たくさんの人と話をすることができたのは有意義でした。

自分に直接関係のあるところでは,ATLAS日本グループ代表の2人を囲んで小さなミーティングを持てたこと,シリコン関係の人達と小さなミーティングを持てたこと,個人的にUさんと色々話をできたことなど,収穫の多い出張となりました。そこで,感じたのは情報をみんなで共有することの大切さです。人はそれぞれが独自の哲学と嗜好を持っていますから,全員が全員同じことをやるのは不可能です。逆にそんなことになったら,組織として怖いです。けど,どういう考えを持って,どういう未来を描こうとしているのかわからないままに,各人が勝手なことをしてると,協力できることも協力しあえなくなりますし,雰囲気もどんどん悪くなります。そういう意味で,今回は,色々な人がなぜ今やっていることをやっているのか,その歴史的経緯まで含めてわかったことで,自分の中でATLASグループ内での考え方が今まで以上にポジティブになることができました。

こういうのって,日常生活でも結構ありますよね。飛行機がなかなか出発しないとき,その理由を説明してもらえないとイライラが募りますが,その事情を説明してくれれば,詳しく丁寧に説明してくれればくれるほど,そのイライラが解消されます。何かをきちんと説明してくれればその事情を理解して何とも思わないようなことなのに,説明をしないがために相手に対する不信感が芽生えるというのはよくある気がします。

というわけで,自分が考えていることをはっきりさせること,情報の共有というのは重要だな,と再認識したのでした。

で,J-PARCハドロンホールのことです。私が知ってることは,オフィシャルな発表以上に詳しいことはなさそうですが,唯一オフィシャルよりも詳しいのは,私たちの研究室でKOTO実験をやってるメンバーで被曝した人はいないということです。今回は,法令的に報告義務のある案件なのかどうかについて議論をしていたところ,報告が遅れた,隠蔽した,というような嫌疑をかけられたようで,原子力とか放射能という言葉にもともと日本人は過剰反応していましたが,原発事故以降は異常反応しますので,格好のターゲットになったんでしょうね。それもこれも,何かあったときに迅速に情報を共有できるようにすべし,ということなんでしょうけど,実際問題としては何かあった1時間後にあらゆる情報を収集して判断するなんていうことはできませんから,なかなか大変ですね。

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