ATLAS at Anywhere (旧 ATLAS at Osaka)

CDMS-II 最新結果

一昨日行われた研究室ミーティングでの論文紹介で,Jくんが(ほとんどイニシャルトークになってない...)CDMS-IIの最新結果を紹介しました。前に出した結果はゲルマニウムのほうで,今回はシリコン部分をターゲットとした解析結果を発表しました。

こういう結果が発表されたことを知らなかったので,なかなか興味深かったです。しかし,また結果は微妙です。ダークマター候補が3事象残っていて,信号だとは主張できないけど,更なる調査が必要,みたいな結論を出しています。一番言いたいのはもっとデカイのが欲しい,次の実験をやりたいってことだというのはわかるのですが,なんちゅうか歯切れが悪いです。

それと,今回の発表でこれまた初めて知ったことですが,ゲルマニウムの解析結果を発表した時,2事象残ったということをわりと大々的に宣伝してました。バックグラウンドの期待値もそれなりに大きかったので,彼らが宣伝したわけではなくマスコミが宣伝しただけなのかもしれませんが,とにかく,2事象残ったということで注目を浴びました。けど,その2事象は,その後の結果でバックグラウンドだという公式見解になってたんですね。検出器の表面で反応したために荷電粒子のわりにdE/dxが少なくて,中性粒子によるrecoilのように見えるバックグラウンドっぽいという見解になっていたことを知りませんでした。Blind Analysisかなんか知りませんが,そういう前例,結果を発表した後にやっぱり間違ってましたということが発覚したという前例があると,今回の解析結果についてもなんとなく信憑性が下がってしまいます。

解析の詳細がわからないので何とも言えないのですが,個人的には、今回は中性子バックグラウンドをどうやって見積もったのかが気になります。前の解析で,先に書いたように,検出器表面で反応する電子がメインなバックグラウンドだったということがわかったため,今回はそういうタイプのバックグラウンドについてはスライド等でそこそこ説明しているのですが,中性子についてはあまり書いてないので,そこをどうやって見積もっているのかもう少し知りたい感じがします。

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